お金を借りたい個人と貸したい個人をインターネット上で結び付ける新サービスがこの秋にスタートする。「ソーシャルレンディングサービス」と呼ばれるこのシステムは欧米などで新しい金融のあり方として注目されているもので、maneo100%子会社のmaneoマーケットが金融商品取引業者として日本初のサービス開始に向けて準備を進めている。
「maneo」の名称で提供される新サービスは、SNSを用いて借り手と貸し手双方の個人同士を結び付けるもの。お金を借りたい個人は普段の生活や夢に向けた具体的な行動などをSNSで公開した上で使途や希望金額・希望金利・返済計画などを公表し貸し手を募る。貸したい個人はそれらの情報を元に借り手の真剣度や信頼度を測り、金利をオークション形式で入札する。お金を貸す権利は最も金利の低かった人に与えられる。
SNS登録に際しては外部信用機関による個人審査を受けることが条件で、運営側ではその結果を元に、借りられる金額や期間を個別に設定する。借りられる上限額は最も信用度の高い人で200万円。貸し倒れのリスクは貸し手が負うため、リスク分散の意味を含めて1人の貸し手が1人に貸し出せる金額は20万円までに抑えられている。1人の人が貸し出せる総額の上限はない。
maneo広報は「良いプレゼンで共感が得られれば、より有利にお金を借りられるかも」と同サービスの意義を説明しており、「貸す側にとってもリスクはあるが、用途と信用度を見ながら投資先を判断でき、相応の金利が得られる」と利点をアピール。現在WEBサイトを開設しており、この秋には会員登録募集を開始するとしている。