調査会社の米Gartnerは8日(英国時間)、2008年第2四半期(4月 - 6月期)の世界スマートフォン市場の調査報告書を発表した。同期、スマートフォンの出荷台数は前年同期比15.7%増の3,220万台となった。ベンダ別シェアはフィンランドNokiaが47.5%を占めてトップとなった。

今年前半(1月 - 6月期)の販売台数は6,400万台。前年比22%増で増加したが、売り上げのペースは鈍化しているという。第2四半期、携帯電話全体に占めるスマートフォンのシェアは11%で、これまでと同じレベルにとどまった。

地域別には、これまでスマートフォンの普及が遅れていた北米市場が前年同期比78.7%増と急増した。EMEA(欧州・中東・アフリカ)は前年同期比21%増、このうち西欧州は29.3%増となった。だが、アジア太平洋と日本は振るわず、アジア太平洋は前年同期比4.8%減、日本は同24%減となった。

ベンダ別シェアは、Nokiaが47.5%を占めて1位。以下、カナダResearch In Motion(17.4%)、台湾HTC(4.1%)、シャープ(4.1%)、富士通(3.3%)の順。Nokiaは前年同期の50.8%から3.3ポイントシェアを落とした。なお、米Appleは、「iPhone」の世代交代のため、第1四半期の5.3%から2.8%に下げた。

OS別は、Symbianが57.1%でトップ、RIMは17.4%、「Microsoft Windows Mobile」は12%、Linuxは7.3%などとなっている。