ソニーは、ハイエンドデスクトップシリーズ、VAIO type Rのシャーシを一新。スリムな25.5型ワイド液晶を搭載したボードPCとして生まれ変わった。画像編集に特化したフォトエディションと、動画視聴・編集に特化したビデオエディションの2モデルを用意する。フォトエディション「VGC-RT50」は9月20日発売予定で店頭予想価格は約35万円。ビデオエディション「VGC-RT70D」は11月上旬発売予定で店頭予想価格は約40万円。
これまで、type RシリーズはVAIOにおける最高のテクノロジとスペックを実現してきた。その理念は、ボードPCになっても変わらない。CPUはクアッドコアを、液晶は25.5型ワイドの1,920×1,200ドットパネルを、光学ドライブはBlu-rayディスクを搭載するなど、ユーザーに快適なPC体験を約束するスペックを誇る。ただし、グラフィックスチップはGeForce 9600M GTと、ノート用を採用。これは、静音性を重視したためだと思われる。
加えて、VAIOの高画質ビデオ再生技術「Motion Reality HD」を搭載している。これにより、動画再生時にノイズリダクションやアップコンバート、高画質I/P変換、シャープネスといった効果によりDVD再生や地デジ、BD再生をより美しくするものだ(同じシステムがVAIO type AとVAIO type Lの最上位機種に搭載されている)。さらに、写真、テレビ、BD/DVDといったコンテンツごとに自動的に最適な色設定に変更してくれる「色モード設定」機能を備えている。
キーボードとマウスはワイヤレスタイプを標準で同梱。内蔵HDDは標準で1TBと大容量だが、さらなる大容量を求める人のためにHDDの交換は手軽にできるようになっている(ユーザーによる交換はメーカーは非サポート)。スピーカーは、左右5.5W×2に加えて11Wの大容量サブウーファーにより2.1ch構成となる。
テレビとして使う場合、最近ではHDMIで接続する機器を使えないと不便だが、このtype RにはHDMI入力端子を1系統装備しているので、PS3やHDDレコーダーといった機器を接続することが可能。
両エディションの共通仕様として、CPUはCore 2 Quad Q9400で、チップセットはIntel PM43 Expressを採用。メモリは4GB(最大8GB)でHDDは1TBとなっている。グラフィックスチップはGeForce 9600M GTとなっている。光学ドライブはBlu-rayディスクドライブを装備している。
インタフェースとして、USB2.0×5、i.Link×1、HDMI出力×1、HDMI入力×1、eSATA端子×1、メモリースティックスロット(標準/Duo対応、Pro対応)×1、メモリーカードスロット×2(SDメモリーカード/MMC×1、コンパクトフラッシュ×1)などを備える。
フォトエディション
これらに加えて、フォトエディションでは静止画の編集や管理に必要な機能やソフトが搭載されている。液晶は、Adobe RGBカバー率96%のアンチグレアタイプを装備。さらにディスプレイフードが標準でセットとなっているため、色管理が非常にしやすい
加えて、画像の管理とレタッチを行うソフトをプリインストールしている。RAWデータの現像が可能なPhotoshop Lightroom 2と、レタッチ用のPhotoshop Elements6だ。これだけあれば画像処理で困ることはない。
ビデオエディション
もう一方のビデオエディションでは、地上デジタルチューナーを2基搭載。さらに、「VAIO AVCトランスコーダーという動画処理用のチップを内蔵。このチップの最大の特徴は、AVCコーデックを利用することによりハイビジョン画質で、最長約3倍の録画が可能なことだ。
さらに、動画編集用にPremiere Pro CS3+Encore CS3や、VAIO Edit Componentsといったソフトをプリインストール。その動画編集の際にあると便利なUSBジョグコントローラーも同梱となっている。
主な仕様
CPU | Core 2 Quad Q9400 |
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メモリ | 4GB(最大8GB) |
チップセット | Intel P43 Express |
グラフィックスチップ | GeForce 9600M GT |
液晶 | 25.5型ワイド(1,920×1,200ドット) |
HDD | 約640GB(フォトエディション)、約1TB(ビデオエディション) |
光学ドライブ | Blu-rayディスク |
インタフェース | USB2.0×5、i.Link×1、LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)×1、HDMI出力×1、HDMI入力×1、光デジタル音声出力(角形)×1、eSATA×1ほか |
ワイヤレス通信 | IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR準拠 |
FeliCaポート | あり |
Webカメラ | なし |
サイズ | 約661.8(W)×439.3(H)×235.5(H)mm(本体直立・高さ調整最低時) |
重量 | 約18.8kg(本体) |
VAIO・OWNER・MADEモデル
VAIO・OWNER・MADEモデルでは、各種スペックを選択することが可能。Core 2 Quad Q9550や、2TBのHDDといった現在考え得る最高のスペックを持ったマシンを構築することができる。
主要な選択可能項目
CPU | Core 2 Quad Q9550/Core 2 Quad Q9400/Core 2 Quad Q8200/Core 2 Duo E8600/Core 2 Duo E8500/Core 2 Duo E8400 |
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ストレージ | 2TB/1TB/640GB/500GB/320GB |
光学ドライブ | Blu-rayディスク/BD-コンボ/DVDスーパーマルチ |
テレビチューナー | 地上デジタル×2/なし |
HDMI-in/out | あり/なし |
AVCトランスコーダー | あり/なし |
ディスプレイフード | あり/なし |
OS&Adobeソフト | Windows Vista Ultimate+Lightroom 2+Premiere Pro+Photoshop Elements6/Windows Vista Home Premium+ Premiere Elements+Photoshop Elements |
ATOK | あり/なし |