ソニーは、フルHD液晶を搭載した「VAIO type A」をアップグレード。シャーシを一新し、18.4型の16:9液晶(1,920×1,020ドット)を搭載した。画像編集に特化したフォトエディション「VGN-AW70B/Q」と、動画視聴・編集に特化したビデオエディション「VGN-AW50DB/H」の2モデルを用意する。9月20日発売予定で、店頭予想価格はフォトエディションが約32万円でビデオエディションが約30万円。
Centrino 2プラットフォーム、フルHD液晶、Blu-rayディスクドライブなど、ノートPCとして最新・最高のアーキテクチャを搭載し、快適なPC作業環境を与えてくれるハイエンドモデルだ。フォトエディションとビデオエディションと2種類のラインナップがあるのが特徴。また、液晶が既存モデルの16:10の17型ワイドから16:9の18.4型ワイドになって本体の横幅が増えたため、キーボードにテンキーが増えたのも大きな変更点だ。
また、さらなる高画質化のため、動画を美しく描き出すための技術「Motion Reality HD」が搭載されている。これは、高画質ビデオ再生技術で、ノイズリダクションや高画質I/P変換、画像のアップコンバートを行ってくれる。
両エディションの共通仕様として、CPUはCore 2 Duo T9400(2.53GHz)でチップセットはIntel PM45 Expressを採用。メモリは2GB(最大4GB)でHDDは500GB。グラフィックチップとしてGeForce 9600M GTを内蔵する。光学ドライブはBlu-rayディスクドライブを備える。
インタフェースとして、USB2.0×3、i.Link×1、HDMI出力端子×1、メモリースティックスロット(標準/Duo対応、Pro対応)×1、メモリーカードスロット×2(SDメモリーカード/MMC×1、コンパクトフラッシュ×1)などを装備する。
そのほか、VAIOで初となるサブウーファーを加えた2.1chスピーカー、131万画素のWebカメラなど豊富なAV機能を誇っている。
フォトエディション
これらに加えて、フォトエディションでは静止画を編集するのに必須の機能やソフトが搭載されている。液晶は、Adobe RGBカバー率が100%というアンチグレアモデルを採用。Proユースでしか実現しなかったカバー率をノートで実現したのは、バックライトにRGB3チップLEDといった最新技術のたまものだ。また、色温度を調節する機能を装備。これにより、撮った画像のそのままの色を見ることができる。
また、画像の管理やレタッチソフトをプリインストールしている。管理はRAWデータの現像も可能なAdobe Photoshop Lightroom 2、レタッチはAdobe Photoshop Elements6となる。
外観も特徴があり、パームレストは同社のデジタル一眼レフカメラ・αのグリップと同じエラストマー素材を使用。さらに、ボディー全体はαと同じシボ加工を施してある。
フォト編集のための専用アクセサリとして、ディスプレイフードやBluetoothの高解像度マウス、さらにそれらをセットで納めることができるバッグを別売で用意する。
ビデオエディション
もう一方のビデオエディションでは、液晶はNTSC比104%のARコートのものになる。さらに、地デジチューナーを2基搭載している。さらに、動画編集用ソフトとしてAdobe Premiere Elements、VAIO Edit Components、DigiOnSound、Clik to Diskなどをプリインストールしている。
主な仕様
CPU | Core 2 Duo T9400 |
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メモリ | 2GB(最大4GB) |
チップセット | Intel PM45 Express |
グラフィックスチップ | GeForce 9600M GT |
液晶 | 18.4型ワイド(1,920×1,080ドット) |
HDD | 500GB(250GB×2) |
光学ドライブ | Blu-rayディスクドライブ |
インタフェース | USB2.0×3、i.Link×1、LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)×1、ミニD-Sub15ピン×1、HDMI出力×1、光デジタル音声出力(丸形)×1ほか |
ワイヤレス通信 | IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR準拠 |
FeliCaポート | あり |
Webカメラ | 131万画素カメラ |
サイズ | 約437.2(W)×36.9~39.7(H)×288.9(D)mm |
重量 | 約3.95kg(フォトエディション)、約3.9kg(ビデオエディション) |
VAIO・OWNER・MADEモデル
VAIO・OWNER・MADEでは、フォトエディション、ビデオエディションともにスペックを自由に選択できる。特に、ストレージデバイスでは500GBのHDDに128GBのSSDを組み合わせて爆速マシンを構築可能。また、フォトエディションに地デジチューナーを搭載することもできる。
主要な選択可能項目
CPU | Core 2 Duo T9600/Core 2 Duo T9400/Core 2 Duo P8600/Core 2 Duo P8400 |
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メモリ | 4GB/2GB |
ストレージ | HDD1TB(4200回転)/HDD800GB(4200回転)/HDD640GB(7200回転)/HDD500GB(5400回転)/HDD500GB(4200回転)+SSD128GB(フォトエディションのみ)/HDD500GB(4200回転)+SSD64GB(ビデオエディションのみ) |
光学ドライブ | Blu-rayディスク/BD-コンボ |
テレビチューナー | 地上デジタル×2/なし |
OS | Windows Vista Home Premium/Windows Vista Business/Windows Vista Basic |
Office2007 | 2007Pro/2007Personal/2007Personal+PowerPoint/なし |
Adobeソフト(フォトエディション) | Adobe Premiere Elements+DigiOnSound+VAIO Edit Components/なし |
Adobeソフト(ビデオエディション) | Adobe Premiere Elements+DigiOnSound+VAIO Edit Components+Adobe Photoshop Elements/Adobe Premiere Elements+DigiOnSound+VAIO Edit Components/Adobe Photoshop Elements/なし |
ATOK | あり/なし |