元宝塚のトップスター・紫吹淳、湖月わたる、彩輝なお、貴城けいらが8日、都内にて行われたミュージカル『愛と青春の宝塚 ~恋よりも生命よりも~』の製作発表に出席した。
「宝塚の先輩たちに感謝の気持ちをもって演じたいです」という湖月(左) |
同作は、2002年にフジテレビ系にて2夜連続で放送されたスペシャルドラマのミュージカル版。原作・脚本を、TVドラマ版と同じく大石静が手がけ、戦争に翻弄されながらも舞台への情熱を失わなかったタカラジェンヌたちの姿を描く。
今回、湖月とダブルキャストでヒロインを演じる紫吹は「宝塚時代に戻ったような感覚です。命を注ぎ、悔いなく演じたいです」と挨拶。舞台上では、"生身の女"としてのタカラジェンヌの恋心についても描かれており、「(タカラジェンヌとして)真っ裸な状態を見て欲しいです」と笑顔を見せた。
また、宝塚時代の先輩と後輩が久々に顔を合わせることについて、紫城が「上級生の方と同期の役が出来て嬉しいです」と控えめに告白すると、大石が「さっき、水が出されたときに下級生が上級生のためにすぐに用意してあげていて……」と楽屋での上下関係を暴露。紫吹は「宝塚は体育会系(笑)。上級生が、『カラスは白い』って言ったら白いんです(笑)」と染み付いた宝塚ルールが抜けないことを明かした。
なお同公演は、12月に閉館する新宿コマ劇場(東京・新宿)のファイナルミュージカルとなっており、紫吹は「歴史あるものに終止符を打つことは、すごくエネルギーがいること。その責任を感じつつ最後だけど華やかな舞台にしたいです」と意気込みを語っていた。
『愛と青春の宝塚 ~恋よりも生命よりも~』は、新宿コマ劇場で12月2日(火)から22日(月)までの期間で上演(プレビュー公演は12月1日)。その他、全国での公演詳細はこちら。