ソニーは8日、ネットワーク対応のHDDコンポ「ネットジューク」シリーズの新モデル「NAS-M700HD」「NAS-M500HD」を発表した。あわせて、簡単操作のHDDコンポ「CMT-D300HD」を発表した。発売は10日18日で、価格はオープン。推定市場価格はNAS-M700HDが8万5,000円前後、NAS-M500HDが6万5,000円前後、CMT-D300HDが4万5,000円前後。
ネットジュークシリーズは、音楽CDや携帯電話のEZ「着うたフル」、PCやインターネット上の配信サイトなどからの楽曲を、HDDにため込んで再生できるネットワークオーディオ機器。USBポート経由でデジタルオーディオプレーヤーに転送が可能(付属のソフトウエア"かんたん音楽転送"を使用)。
「ネットジューク」シリーズの新モデル「NAS-M700HD」と「NAS-M500HD」では、同社が独自開発した音質向上技術「DSEE(Digital Sound Enhancement Engine)」を新たに搭載。圧縮によって失われた高域の音を予測して、圧劣化した音を補完。原音により近い音を再現できるという。また、NAS-M700HDには高音質デジタルアンプ"S-Master"を搭載。音声信号をフルデジタル処理して、音質劣化の少ないサウンドを実現した。
高速録音では、CD→HDDは最大約16倍速、MD→HDD(NAS-M700HDのみ)は最大約20倍速録音が可能に。また、35万アルバムの楽曲情報を内蔵。HDD録音時に楽曲のアルバム名、アーティスト名、タイトルを自動入力する。両製品は、インターネット経由で新譜の楽曲情報などを取得することができる。また、パソコンなしで楽曲がダウンロードできる「エニーミュージック」に対応。リモコン操作で手軽に楽曲を入手できる。内蔵HDDの容量は、両製品とも160GB。最大でCD約4,000枚分(ATRAC/105kbps)が収録できる。
ウォークマンシリーズとの連携も可能となっている。新モデルでは、従来のUSBポートに加え、ウォークマンをダイレクトに接続できる「WM-PORT」を搭載。パソコンなしで、最大約50倍速の楽曲転送が可能に。また、au「LISMO」オーディオ機器の連携に対応した携帯電話をUSB端子接続することで、ダウンロードしたEZ「着うたフル」を本機に取り込むことができる。なお、NAS-D500HD用に「Style-Up(R)アクセサリー」のきせかえスピーカーネット&着せかえシール「SUP-NASD500」(3,000円前後)を同時発表した。カラーはチアフルオレンジ、ロマンティックピンク、ホワイトフォレストの3色。
同時発表の新シリーズ「CMT-D300HD」は、パソコンに貯めた音楽を簡単に取り込むことができるHDDコンポ(別売のUSBメモリ経由)。付属のソフトウエア"かんたん音楽転送-USBメモリ-"から、パソコン内のすべての楽曲を検索して、本機に簡単に取り込むことが可能。ほかにも、ワンボタンで音楽CDを最大4倍速録音できる"CD→HDD高速録音ボタン"を採用した。さらに「WM-PORT」を搭載しているので、ウォークマンをダイレクトに接続して、最大約20倍速の楽曲転送が可能。内蔵HDDの容量は80GB。なお、EZ「着うたフル」には対応しない。