次にHoward Sachs氏が立ち、この20年間の最大のヒットはRISCプロセサの成功、最大のミスは、多くのメーカーがRISCプロセサを高速化するために、ECLやGaAsテクノロジの開発に金をつぎ込んだことと述べた。
Sun、MIPS、Intergraph、MicroUnity、Exponential、BITなどがECLやGaAsでCPUを開発したが、殆どものにならず大失敗というSachs氏のスライド |
続いて、U.C.BerkeleyのPatterson教授が立ち、製品の成功と失敗は、技術の成功や失敗と関係する場合もあるし、関係ない場合もあると前置きして、次に示す技術のヒットとミスのスライドを説明した。
Patterson教授の9つのヒットと4つのミスのスライド |
ヒットの第一番はCMOSがBipolar、ECL、GaAsをやっつけたことと述べ、Sachs氏と同意見の裏返しの表現である。その他のヒットとしては、アウトオブオーダ実行やスーパスカラなどのマイクロアーキやマルチメディアISAやGraphic Co-processorなどを挙げている。そしてミスとしては、汎用処理向けのVLIWアーキテクチャ、Netburstのようなスーパーパイプライン、大規模ccNUMA、ネットワークプロセサを挙げた。
そして、RISCかCISCかという論争に関しては、PCではCISCのx86が大勝しているが、中身はRISCパイプラインである。また、出荷数でも携帯電話などのARMを数えるとRISCの方が多いということで、容易には決められない。有名人の意見を聞いてみようと述べて、RISCアーキテクチャは全てを変えると歌った女優のAngelina Jolieと、これに対するCentrinoマークをつけたBlue Man Groupのスライドを映した。