ソニーは5日、ポータブルナビ「nav-u」(ナブ・ユー)シリーズの新モデル「NV-U3V/U3」を発表した。発売は10月23日で、価格はオープン。推定市場価格は、NV-U3Vが6万5,000円前後、NV-U3が5万5,000円前後。
「NV-U3V/U3」は「NV-U2」の後継機にあたり、従来から継承している「ピタッと吸盤」が特徴のパーソナルナビゲーションシステム。吸盤のついたクレードルをダッシュボードに固定し、本体をクレードルに装着するだけで簡単に取り付けが可能。複雑な配線や接続がなく、持ち運びが簡単なため、車から車への載せ換えにも便利。本体の厚さは、従来機の約20mmから約15mmになって、さらなる省スペース化を図った。
同社独自の高性能測位システム「POSITION plus G」を採用、GPS測位に加えて上下方向の変化を検出する気圧センサー、加速センサー、方位変化を検出するジャイロセンサーの組み合わせによりトンネルなどGPS受信が安定しない場所でも自車位置を補正してナビゲーションをおこなう。また、外部GPSアンテナ「VCA-42」(5,000円)を同時発表した。なお、VICS ビーコンユニット「NVA-VB7」は既発売。
市街地詳細地図の搭載により、対応地域では道路幅・建物の形状を表示する詳細な表示可能となっている。高速入り口や交差点などの重要なポイントでは3Dのガイド画像や方面看板を表示し、よりわかりやすいガイドを行う。ガイドポイントとなる交差点に近づくと、交差点拡大図に加えガイドポイントまでの距離、目印、交差点名称などを表示、あわせて交差点名、方面名称、ジャンクション名を音声案内する
フラッシュメモリーが増強(2G→4G)され、住所検索データ約3,400万件、施設検索データ約1,000万件、電話番号検索データ約1,000万件と、主要都市を含む一部エリアの市外詳細地図や豊富な検索データを本体に収録した。
4.8V型ワイド液晶モニターを採用、タッチパネルの操作性も向上している。液晶画面上において、円を描くようになぞると地図の縮尺を変更。屋根の”きわ”をなぞるように「ヘ」の字を描くと、目的地を自宅に設定できる「ジェスチャーコマンド」を搭載した。
さらに「グルメぴあ」をはじめ、合計約16,500件の情報を収録し、本機をガイドブックとして利用することも可能だ。ほかにも、ソニースタイルが運営する無料の地図情報サイト「PetaMap」に対応。「徒歩モード」の搭載で、目的地周辺スポットとの位置関係がわかる「徒歩用地図」として使用することもできる。
また、メディアプレーヤーやNV-U3Vではワンセグチューナーの機能も向上。メディアプレーヤーではMP3形式、MPEG-4型式のファイル再生に対応。今回、新たに音楽とナビを同時に再生できるようになった。また、JPEG型式の静止画ではPhoto Viewer搭載でスライドショーやサムネイル表示が可能に。ワンセグチューナーは番組説明、EPG(電子番組表)などに対応した(NV-U3Vのみ)。なお、外部ワンセグアンテナ「VCA-121」(7,000円)を同時発表した。発売は11月6日。