本田技研工業は、コンパクトな車体に100ccエンジンを搭載した原付2種のスポーツバイク「エイプ100」の環境性能を高めるとともに、前後輪にディスクブレーキとアルミ製キャストホイールを採用した「エイプ100 タイプD (Ape 100 Type D)」を追加し、それぞれ9月25日より発売する。価格はエイプ100が31万3950円、タイプDが36万6450円。
「エイプ100」は、2002年2月の発売以来、コンパクトで二人乗りが楽しめる100ccスポーツモデルとして、幅広い層に支持されている。
「エイプ100」は、キャブレターセッティングの最適化を図り、より適正な混合気の供給するとともに、排気ガスを浄化する触媒装置(キャタライザー)をエキゾーストパイプ内に2個採用。さらに、排気管内で未燃焼ガスを再燃焼させる二次空気供給装置を新たに採用することで、平成19年国内二輪車排出ガス規制に適合した。燃費は従来モデルと比較して1.8km/L向上し、55.0km/L(60km/h定地走行テスト値)を達成している。ちなみに50ccの「エイプ」はインジェクションを採用している。
また、今回バッテリーを新たに装備することで、盗難抑止に効果的なアラームキット(オプション)の装着を可能とした。車体色は、シャスタホワイトとファイティングレッドの2色を設定。シートは、高級感のあるブラックとグレーのツートーンタイプを新たに採用した。
今回追加された「エイプ100 タイプD」は、前後輪にコントロール性に優れた油圧式ディスクブレーキと、アルミ製のキャストホイールを採用することで、スポーティーなイメージとしている。車体色は3色が用意される。
エイプ100の主な仕様は以下のとおり[カッコ内はタイプD]。全長1,715mm×全幅770mm[780mm]×全高970mm、ホイールベース1,190mm、シート高715mm、乾燥重量90kg[88kg]、空冷・4ストロークSOHC単気筒エンジン、99cm3(ボアφ53.0×ストローク45.0mm)、最高出力4.6kW(6.3PS)/8,000rpm、最大トルク6.6Nm(0.67kgm)/6,000rpm、5速MT、キック式スターター、タンク容量5.5L、タイヤ:前後120/80-12 55J [前後120/80-12 65J]、燃費55.0km/L(60km/h定地走行テスト値)。