日本の子供のITリテラシー向上に寄与するか、MITメディアラボが日本語対応の「Scratch 1.3」をリリース

MIT Media LabのLifelong Kindergarten Groupは9月2日 (米国時間)、子供向けプログラミング環境の最新版「Scratch 1.3」をリリースした。動作環境はWindows XP / VistaとMac OS X 10.4以降、無償でダウンロードできる。

今回のリリースでは多言語対応を強化、合計で42種の言語をサポート。従来のバージョンでは、1バイトキャラクタ以外の入出力に問題を抱えていたが、日本語など2バイトキャラクタの利用が可能となった。アラビア諸語のように、右から左へ書く記法にも対応している。使用する言語は、メニューバー上の「言語」ボタンで切り替えることが可能。

プログラムに使用する「ブロック」の機能も見直され、数値や文字列を格納することができるブロックや、データを一覧表示するためのボタンが新たに装備された。ブロックの近くにコメントを残す機能や、ペイントエディタからシステムフォントにアクセスする機能も追加されている。

Scratchは、Squeak 2.8上でSmallTalkを使用して開発された、子供向けのプログラミング環境。画面にブロックを並べることでプログラミングできる、簡易なインターフェイスが特徴。開発には、LEGO Mindstormsへの関与などで知られるMITのMitchel Resnick教授や、Squeak開発の中心人物であるJohn Maloney氏らが参加している。