DS版としてリメイクされた『ドラゴンクエストV』が発売されて1カ月あまり。

順調にミリオンヒットを達成したということで、ドラクエブランドの強さを改めて思い知ったわけですが、それにしてもここ最近のスクウェア・エニックス(以下スクエニ)は旧作のリメイクや移植が多いなあと思っている人、いませんか? 僕は思ってます。

絵が懐かしすぎて思わず涙

もちろん新作が発売されていないわけではないのですが、21世紀に入ってからのスクエニはどうも旧作のリメイクに力を注いでいるような気がしてなりません。

もちろんリメイクがダメというわけではなく、ファミコンやスーパーファミコンといった旧ハードの名作を手軽に遊べるという点では大いに意義のあることでしょう。

ただ、今回レビューするドラゴンクエストV(以下ドラクエV)は、数年前に一度PS2版としてリメイクされている代物。

それをもう一度リメイクするというのですから、ドラクエVを過去に経験している人はこう思うはずです。

「改めてやる意味あんの?」

……ということで、今回は「DS版ドラクエVの新要素ってぶっちゃけどうよ」というところを中心にレビューしていきたいと思います。

まずは簡単にドラクエVの世界をおさらい!

さて、筆者がスーパーファミコン版のドラクエVに触れたのは小学生の頃でした。
ドラクエVは、僕にとって初めてのドラクエであり、それだけに今でもシリーズ中で一番好きな作品でもあります。

……ああ、ガムテープでAボタンを固定し、マドハンド無限レベルアップに勤しんだ日々が懐かしい……。

いや、そんなマニアックな話はどうでもいいのです。

DS版の新要素をご紹介する前に、まずはドラクエVがどんなゲームか、というところを簡単に紹介したいと思います。

画面は2D風味

ドラクエVは、プレイヤーの分身となる主人公が、幼少期から大人へと成長していく壮大な物語。と同時に、ドラクエ史上もっとも不幸な運命を背負った主人公としても話題になりました。

また、それまでのドラクエにない新要素として取り入れられたのが、倒したモンスターを仲間にできるというシステム。同じモンスターは3匹まで仲間にすることができ、馬車に入らなくなった分はモンスターを預かって管理してくれるモンスターじいさんに預けておくことができます。

……冷静に考えてみればモンスターじいさんってものすごい職業だと思いますが、それはそれとして、このシステムにより、主人公が一人になってしまう中盤でも孤独を感じることはありません。

まあ人間が一人であと全部モンスターというパーティーも、すれ違う人からしたら異様な光景だと思いますけど。

このメンバーで町や城に入ることを許可されるのが不思議だ

ちなみに仲間になったモンスターの名前は自動的に用意されたものが付けられるのですが、同じモンスターを仲間にし続けると、だんだん名前が人間っぽくなっていくことも有名です。

たとえばスライムなら最初こそ「スラりん」など無難な名前ですが、これが3匹目になると「アキーラ」。……それ誰だよ、と思わずつっこみたくなりますが、これは一説によるとドラクエVのスタッフの名前からとったものだそう。他にもどう考えてもモンスターのイメージに合わない名前が3匹目以降になると用意されていたりするので、探してみるのも面白いかもしれませんね。

モンスターだけが友達です……ではなく、もちろん人間の仲間もいるよ

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