松下電器産業は3日、コンパクトステレオシステム「SC-HC7」「SC-HC5」を発表した。発売は9月19日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は、SC-HC7が10万円前後、SC-HC5が8万6,000円前後。

D-dockシリーズの最上位モデル「SC-HC7」。コンパクトなスピーカーには、低域再生のため、8cmパッシブラジエーターを2本搭載

薄型ボディを採用した「SC-HC5」

両モデルは、D-dockシリーズの最上位モデルとなる、コンパクトステレオシステム。SDメモリーカードスロットと、CD、FM/AMチューナー、HDDという構成で、MDは搭載されていない。また、D-dockシリーズとはなっているが、D-snapシリーズ専用の「D-snap port」は装備されておらず、D-snapへの曲の転送はSDメモリーカード経由で行う(iPod専用のiPod USB端子は装備される)。

両モデルとも、ネットワークポートを装備しており、PCとの間で音楽ファイルの転送も可能だ。内蔵のHDDは両モデルとも80GB。AAC(SDオーディオ規格)だけでなく、リニアPCMでの録音も可能で、非圧縮の場合でも約104時間分の録音が可能。CD→HDD/HDD→SDの転送速度もアップしており、いずれも16倍速となっている。また、3.5型カラー液晶ディスプレイが搭載されており、SDメモリーカードスロットに、写真を撮影したSDメモリーカードを挿入することで、音楽を聴きながらでも、写真のスライドショー表示も可能だ。

SC-HC7は、フローティングデザインのボディとコンパクトなスピーカーの組み合わせ、SC-HC5は厚さ10cmという薄型のボディを採用する。どちらも、ヘアライン仕上げのアルミパネルや、電動CDパネルの搭載などにより高い質感を持つ。

両モデルとも、スピーカーには「振動キラー」技術を採用。同技術は、ウーファーをスピーカーキャビネットの相対する面に配置することで(SC-HC7 / 5では、スピーカーキャビネットの前後にウーファーユニットが搭載される)、お互いの振動を打ち消すというもの。また、SC-HC7のスピーカーは、5cmコーン型ウーファー×2+2.5cmバランスドーム型ツイーターに加えて、8cmパッシブラジエーター×2が搭載されており、コンパクトながら、豊かな低音を再生する(SC-HC5は8cmパッシブラジエーターを1本搭載)。

両モデルとも、デジタルアンプが採用されており、実用最大出力は20W×2(6Ω、JEITA)。なお、SC-HC7のみオプションのBluetoothアダプター「SH-FX570R/FX570K」が使用可能だ。