IBMがフリーなオフィススイート「Lotus Symphony 1.1」をリリース

米IBMが、オフィススイートの最新版「Lotus Symphony 1.1」をリリースした。動作環境はWindows XP / VistaとLinux、サポートされる言語は日本語を含む28種。バイナリパッケージは、IBMのWebサイトから無償でダウンロード可能。WindowsとLinux共通の開発キット (SDK) も提供される。

Lotus Symphonyは、OpenOffice.org v 1.1.4をベースにIBMが独自の機能を加えた、フリーなオフィススイート。6月の正式公開以来初のバージョンアップとなる今回のリリースでは、Lotus Expeditorクライアントの管理機能を追加。Enterprise Management Agentを有効にすることで、遠隔地からのクライアント管理管理が可能になった。同機能は、プリファレンスパネルに新設された「Enterprise Management Agent」項目で設定できる、

ほかにも、文書のフィールド中にデータを差し込みメールとしてバッチ送信する機能や、セキュリティレベルのサポートやUIイベントからの実行が可能になるなどマクロ機能の改良が行われている。動作に必要なメモリ使用量が削減するなど、パフォーマンスも改善されている。

現時点においてLotus SymphonyのMac版はリリースされていないが、バージョン1.0が公開された翌月の6月には、Lotus SymphonyのWebサイト上でMac OS版を開発中であることを明らかにしている