シャープは1日、プラズマクラスターイオン発生機「IG-A100」を発表した。発売は10月10日で、価格はオープン。推定市場価格は3万円前後。

空気中に高濃度のプラズマクラスターイオンを放出し、ニオイやアレル物質を分解する「IG-A100」

同製品は、空気中に高濃度のプラズマクラスターイオンを放出することで、部屋のニオイ除去や、ウィルス、アレル物質などの活動を抑制するという製品。衣類に付いた汗のニオイなどもスピーディに分解することが可能だという。ただし、空気清浄器とは異なり、空気中のハウスダストなどを除去する機能は備えていない。

プラズマクラスター技術とは、空気中の水分子と酸素分子にプラズマ放電を加えて発生させた+イオンと-イオンが、浮遊する細菌などの表面に付着すると酸化力の強いOHラジカルとなり、これらの表面のたんぱく質を分解・除去し、その後は水となって空気中に戻るというもの。同社では、従来からプラズマクラスターを放出する除菌イオンユニットを空気清浄器やエアコンなどに使用していたが、新しいプラズマクラスターイオン発生デバイスは、さらに大量のプラズマクラスターイオンを発生させる能力を持つ。同製品では、このデバイスを4基搭載。発生した+イオンと-イオンとがすぐに再結合しないように、吹き出し口は2つに分割されている。これらにより、約6畳の広さに高濃度のプラズマクラスターイオンを放出することが可能となっている。

消費電力は6.5W(弱運転時)で、1年間使用した場合の電気代は約1,250円。サイズは140(W)×360(H)×160(D)mm。動作時の運転音は34dB。

なお、同社では8月27日に、プラズマクラスターイオンの「H5N1型トリインフルエンザウィルス」に対する効果について発表している。これによると、1m3のボックス内に約5万個/cm3のプラズマクラスターイオンを放出したところ、10分間で、99,9%が分解、除去されたという(従来の除菌イオンユニットで行われた同様の実験では、同じ空間に約7,000個/cm3のプラズマクラスターイオンを放出し、10分間で約99%を分解・除去)。