ビー・エム・ダブリュー (二輪部門)は1日、450ccクラスの本格的なスポーツ・エンデューロモデルとして、「BMW G450X」を発表した。発売は20日より。価格は114万円。
「BMW G450X」は本国で昨年発表されたモデル。特長はスイングアームピボットとドライブスプロケットの同軸化、コンパクトな単気筒エンジンなど。車両重量は126kgに収まっている。
量産車モデルにおいて初めて、スイングアームピボットとドライブスプロケットを同一軸上に配置。サスペンションの伸び縮みによるチェーンのテンションが変化しない構造となる。そのためスプロケット類やチェーンの摩耗が少なくなると同時に、パワートレインの負荷変動による影響が低減され、乗り心地も向上する。
新開発の449cc水冷4ストローク・単気筒DOHCエンジンは、2つのスロットル・バタフライにより、高出力値を実現。極端に前傾したエンジン配置により、ストレートに長く伸びるインテークを実現。吸気がスムーズになり、あらゆる回転域での繊細なレスポンスと走行快適性が可能になったとしている。
フロントフォークはトラベル300mmのマルゾッキ製倒立式。リヤサスペンションはリンク式で、ホイールトラベルは320mm。エンジンやサスペンションの配置を最適化し、座った状態はもちろんスタンディングでも最適なコントロールが行なえるように設計。シートは、スリムでフラットなロングシート。さらに燃料タンクをシート下部に配置することにより、特にスタンディング状態でのコントロールの自由度が高まったという。
主な仕様は、全長2,200mm×全幅830mm×全高1,290mm、ホイールベース1,480mm、シート高960mm、車両重量126kg、水冷・4ストロークDOHC単気筒エンジン、排気量449cm3(ボアφ98×ストローク59.6mm)、最高出力30kW(40.8ps)/7,000rpm、最大トルク42.8Nm/6,500rpm、タンク容量8L、タイヤサイズ:前90/90-21、後140/80-18。