9月1日、「スターバックス コーヒー」に新しいフードメニューが登場する。イタリアンブレッド「フィローネ」を使ったホットサンドイッチだ。ここでは、新フードメニューの説明に加え、今回発売のメニューをもっとおいしくいただくための方法も披露する。
モッチモチのフィローネ
こちらが「スターバックス コーヒー」の「フィローネ」をスライスしたもの |
まず、読者の皆さんにお聞きしたい。「フィローネ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。おそらく、大半の方が初耳だろう。フィローネとはイタリア・トスカーナ州で誕生したというパン。フランスパンのように細長い形をしており、イタリアではレストランでもよく提供されている。クラスト(表皮)を見るとハード系のパンと思われるかもしれないが、実はクラム(生地)はモッチモチ。クラストのパリパリ感とのコントラストが楽しい。
スターバックス コーヒー ジャパン フレッシュフードカテゴリーマネジャーの今井道子さん |
スターバックス コーヒー ジャパン フレッシュフードカテゴリーマネジャーの今井道子さんは、「既に同じイタリアンブレッドの1つであるチャバタを使ったサンドを販売しており、こちらが大変好評だったことからフィローネを用いたメニューの開発に至りました」と説明。続いて、次のようにもコメント。「しかしチャバタとは違い、フィローネはまだ日本ではそれほど知られていないパンです。非常においしいパンなので、今回の発売によって広く知られていくとうれしいです」。さて、フィローネを使った新商品とは一体どのような内容なのであろうか。
9月1日に発売となるのは3品。スパイシーなビーフパストラミを使った「フィローネ ビーフパストラミ」(460円)、レモンハーブで味付けしたチキンと野菜を具材にした「フィローネ ベジタブル&チキン」(440円)、ショルダーハムを使った「フィローネ ハム&マリボーチーズ」(420円)だ。3品共に温めてからいただくホットサンドとなっている。
どの商品も一般的な大きさよりプチサイズに製造したものではあるがフィローネを1本使っており、具材もたっぷりでボリューム満点。しかしカロリーは295kcal~374kcalと意外に低い。試食をしてみて、もう1点うれしいポイントが。打ち粉を少なくしているおかげで、手や口の周りに粉がほとんど付かない。"食べやすさ"にも配慮したサンドイッチなのだ。
フォローネをもっとおいしく!
スターバックス コーヒー ジャパン コーヒースペシャリストである江嵜譲二さん |
ここまで読んで、「早くフィローネを食べてみたい! 」とお思いの読者も多いことだろうが、このフィローネをさらにおいしくいただく方法を披露したい。そこで登場していただくのが、同社のコーヒースペシャリストである江嵜譲二さんだ。「9月1日に発売となるフィローネのホットサンド3品にはそれぞれ、特にオススメしたいコーヒーとの組み合わせがあります」。さすが、スターバックス コーヒー。全てのフードは、コーヒーとの相性を考えてつくられているのだ。
まず「フィローネ ビーフパストラミ」。こちらのサンドイッチには、9月1日発売の秋限定コーヒー豆「アニバーサリー ブレンド」(1,500円/250g)で抽出したコーヒーがオススメとのこと。この豆は、エイジドコーヒーと呼ばれるもので、コーヒー豆を一定期間置いて熟成させており、インドネシア産の豆を使ったブレンドだ。「ボディのしっかりしたコーヒーなので、スパイシーでボリューム感のあるパストラミの味をしっかりと受け止めてくれます」(江嵜さん)。
「フィローネ ベジタブル&チキン」には、「ケニア」(1,300円/250g)が好相性。「ケニア」はグレープフルーツやオレンジのような柑橘系のフレーバーがあり、レモンハーブで味付けしたチキンを具材としているこのサンドとよく合うとのこと。
そして「フィローネ ハム&マリボーチーズ」には、「スラウェシ」(1,400円/250g)がベストマッチ。江嵜さん曰く、大地を思わせるようなアロマやなめらかで深いコクに加え、ハーブ系の複雑な風味も持つ「スラウェシ」はチーズとの相性が抜群なのだとか。
こちらの組み合わせをしっかり覚えて、ぜひ試してもらいたいところだが、最後に江嵜さんに教えていただいたちょっとした"ペアリングのお作法"を。
1.まず、フードとコーヒー、それぞれの香りをかいで、香りの組み合わせを楽しむ。
2.フードを味わう。口の中からそのフードがなくなる前に、コーヒーを飲む。
単体でもおいしいものが、合わせることでもっとおいしくなる"組み合わせの妙"を楽しむのがペアリング。コーヒー&フィローネで、ステキな時間を楽しんで!