最近のデジタルカメラは、画質が良くなった分、撮られるときに肌あれが気になる……。肌の状態が悪いときには撮られたくない……。そんなかわいい? ワガママにも応えるのが、「メイクアップ」機能を搭載し、29日より順次発売されるカシオ計算機のデジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズの新モデル「EXILIM ZOOM EX-Z300/EX-Z250」(以下、「EX-Z300」、「EX-Z250」)だ。女性ならずとも気になる同機能をチェックするため、28日に都内で行われた「EXILIM」新モデル体験会に出席した。

「EX-Z300」(左)と「EX-Z250」。「EX-Z250」の本体色は5種類用意されている

写真に"お化粧"効果を

カシオ計算機 開発本部 宮田陽氏。「キレイな人もよりキレイに写せるカメラです」とのこと

登壇した同社開発本部 QV統轄部 商品企画部 第二企画室 室長の宮田陽氏は「最近は、カメラの高画質・高画素化が進み、カメラを向けると嫌がる人が増えてきています。でも、そんな人でも写真館など撮影環境が整った場所で撮られるのは嫌がらないはずですよね」と説明。そんな背景を踏まえて、"お化粧して段々キレイになる様子"を表現するべく開発されたのが、「EX-Z300」と兄弟モデルである「EX-Z250」なのだという。

今回の新モデルでは、省電力、ハイスピード、ハイパフォーマンス、超小型という従来機種の性能を引き継ぎつつも、更なる高画質化を実現し、高速画像処理CPUを搭載する「EXILIMエンジン3.0」を採用。手ブレ補正をしながら人物と夜景をきれいに撮影できる「手持ち夜景撮影」や、カメラが自動で明暗のバランスを最適化してくれる「ライティング撮影」などの機能も搭載している。中でも女性に嬉しいのは、上述の"お化粧"効果が得られる「メイクアップ」機能ではないだろうか。新モデルの詳細はこちら

メイクアップ機能

ライティング撮影

手持ち夜景撮影

自然な仕上がりを実現

肌の明るさを改善し、コンディションを整えてくれるという同機能を試すべく、早速、EX-Z300を使用してモデルさんでの撮影体験に挑む。上位機種であるEX-Z300では、本体上部にキラリと光るアイコンが特徴的な「Make-upボタン」を押すと、「メイクアップ」機能がオンに。メイクアップ効果は0から12までのレベル調整が可能で、6月に行ったメイクアップ機能受容性に関するアンケート調査(※対象150名:女性90名/男性60名)では「不自然ではなく、段階が選べるのでいい」という声も多かったという。

「Make-upボタン」を押すだけで簡単に設定できる

また、自然な仕上がりを求めるF1とF2層では最高値であるレベル12は「やりすぎでは……」という意見も出たが、F3層では、効果を重視し「ここまでしっかり補正して欲しい」という結果となったという。どちらにしろ、液晶右にある操作ボタンでレベルを簡単に変更できるので、自分に合った最適な効果レベルを見つけてみるのがいいだろう。ちなみに男性は、自分自身の撮影のためというよりも自分以外の人を撮る場合に、メイクアップ機能に興味があるという結果が出ている。

実際にモデルの撮影を開始

メイクアップ機能オン時は、緑の枠に"キラキラ"光るアイコンが

メイクアップ機能オフ時

カメラを被写体に向けると顔検出が行われ、液晶に表示された枠に"キラキラ"マークが出現。こうしたちょっとしたグラフィック面での配慮が、撮影する前から"キレイに撮れそう"という期待を高めてくれる。撮影結果は、下の写真のとおり。たしかに、肌のなめらかさに違いが出ており、くすみなども隠せている。仕上がりは想像していたよりも自然で、幅広いシーンで活用できそうだ。好みにもよるが、例えばレベル6~7くらいに設定して、大切な思い出をキレイに残したいというときにいいのではないだろうか。

メイクアップ機能オン時(レベル6)

メイクアップ機能オン時(レベル12)

徹夜明けで参加したイベントや旅先でメイク直しをする時間はないけれど、記念写真は撮りたいときなど……、突然カメラを向けられても困らないのは嬉しいものだ。実際に使ってみて実感できる「メイクアップ」機能の効果のほどは、店頭にて試してみていただきたい。

大画面で表示されても、くすみが目立たなくなっており「写真にもっと写りたくなりますね」とモデルを務めた女性。写真右が「メイクアップ」機能オン時