整理券は早々に配布終了

東京・お台場の都市型エンタテインメント施設「メディアージュ」が、今年の夏、来場者1億人を突破。これを記念して、27日にゴスペラーズが「1億人来場記念ライブ」をおこなった。

2001年にクリスマスツリーをプロデュースして以来、メディアージュには7年ぶりの登場となった彼ら。平日にもかかわらず、午前中から多くのファンが訪れた。幸運にも会場に入れた300人を前に、ゴスペラーズの5人は純白のスーツで登場。

階上をぎっしり埋め尽くしたファンに手を振るメンバー

来場者が1億人を突破したことに、安岡優は、「すごい! ほぼニッポンの人口ですよ」。1億人目の来場者を招いてのセレモニーでも、酒井雄二が積極的にマイク係を担当し、安岡もなぜか司会に加わって、「このペースでいくと、10年以内に2億人めが来そうですね。その時には僕が入口をぐるぐる回りますよ!」と話して観客の笑いを取るなど、サービス精神をいかんなく発揮してファンを楽しませた。

ライブでは一転、大人のムード漂う楽曲と、美しいハーモニーで観客を魅了。しかし2曲目の「ミモザ」で、あろうことか、リーダーの村上てつやが歌い出しを間違えてしまうハプニングが発生。曲が終わった直後の、「若干失礼がありましたが……」のコメントに、会場からどっと笑いが起こる。

緊急事態もチームワークで回避。熱唱を続けた

「ちょっと噛んでしまいました(笑)。隣で安岡が歌詞を教えてくれたんですけど、歌詞を忘れていたんじゃなくて、歌に入るタイミングを忘れたんです」と主張する村上に、安岡は「ま、これも団体芸ですから」とフォロー。メンバー同士の意思疎通はうまくいかなかったものの、これをきっかけにメンバーとファンとの距離がさらに縮まり、会場に一体感が生まれたのは間違いない。

7年前にプロデュースしたクリスマスツリーの名が「誓いのツリー」だったことにちなみ、「7年前の気持ちを思い出してもらうように」と「誓い」を披露。さらに夏らしいアップテンポなナンバー「ローレライ」でファンの盛り上がりも最高潮に。

「だんだんと夏も終わっていくけど、残り少ない夏の日を、みなさんもメディアージュで楽しく過ごしてください」とコメントした後、最後は大ヒット曲「ひとり」で締めくくったゴスペラーズ。全5曲と短い時間ながら、メディアージュの1億人突破を祝福する気持ちにあふれた、終始ピースフルな雰囲気のステージだった。

1億人目の来場者と記念撮影

お台場メディアージュのイベント「思わず笑顔に! 1億人感謝祭! Smile Mediage」は、8月31日まで開催中。