松下電器産業は、3.1chラックシアター「SC-HTR510-K」、2.1chラックシアター「SC-HTR10-K」、ワイヤレスリアスピーカー用レシーバーキット「SH-FX70-K」を発表した。発売は9月10日で、価格はオープン。推定市場価格は、SC-HTR510-Kが20万円前後、SC-HTR10-Kが5万円前後、SH-FX70-Kが2万5,000円前後。また、デジタルコントロールAVアンプ「SA-BX500-K」と、同製品をコアとしたサウンドセット「SC-HT7000-K」を発表した。発売はSA-BX500-Kが9月25日で、SC-HT7000-Kが10月10日。両製品とも価格はオープン。推定市場価格は、SA-BX500-Kが10万円前後、SC-HT7000-Kが40万円前後。
SC-HTR510-Kは、2月に発売された「SC-HTR-310-K」の拡大版。サイズは、幅1,620mm×高さ446mm×奥行458mm。SC-HTR-310-Kでは50V型~42V型のテレビに対応していたが、SC-HTR510-Kでは、65V型~58V型のテレビに対応する。ちょうど、同日発表された「TH-60PZ800」「TH-58PZ800」にマッチするサイズだ。もちろん、VIERA Linkに対応しており、VIERA側のリモコンでコントロール可能。さらに、テレビやDIGAに録画した番組の試聴時には、番組情報にあわせてサウンドモードを自動変更する「番組ぴったりサウンド」機能も動作する。
搭載されているスピーカーは、フロント(L/R)が8cmコーン型ウーファー×2+6cmコーン型ツイーター×2、センターが8cmコーン型ウーファー×2+6cmコーン型ツイーター、サブウーファーは13cmコーン型ウーファー×2搭載している。スピーカーの振動板には、同社ならではの竹繊維を採用。アンプの実用最大出力は、フロント(L/R)が65W+65W、センターchが65W、サブウーファーが90W。
SC-HTR10-Kは、S-HTR510-Kとは逆に、今までの最小モデル「SC-HTR-110-K」をさらに小型化したモデル。32V型以下のテレビに対応する、幅790mm×高さ450mm×奥行360mmというサイズのテレビ台感覚で使えるラックシアター。
VIERA Link対応などの機能はSC-HTR510と同様だが、搭載されているスピーカーは、フロント(L/R)が6.5cmフルレンジ×2でサブウーファーが13cmコーン型×1。こちらも竹繊維振動板を使用。実用最大出力はフロント(L/R)25W+25Wでサブウーファーが30W。
SA-BX500は、ドルビーTrue HDやDTS-HD マスターオーディオといったBDのオーディオフォーマットにフル対応した7.1chのAVアンプ。5.1ch分のスピーカーで7.1chのサウンドを再現するバーチャル7.1ch再生機能も搭載されている。また、DeepColorやx.v.Colorの伝送にも対応。
アンプ部分は、SU-XR57同様、デジタル方式を採用。バイワイヤリングに対応する。さらに、5.1ch接続時に、そのままの結線でフロントchのバイアンプ駆動が可能だ。また、5.1ch接続や7.1ch接続時でも2ch信号が入力された場合には自動的にフロントスピーカーのみがバイアンプ駆動される。実用最大出力は6Ω時で各ch100W。入出力端子は、3入力/1出力のHDMIに、デジタル音声入力4系統(光×3/同軸×1)と、アナログの映像音声の各端子を装備する。また、SU-XR57同様、FMチューナーも内蔵する。
SC-HT7000-Kは、SA-BX500をコアとしたサウンドシステムで、センタースピーカーを内蔵したフロントスピーカー(センターが2chという構成になる)と、アクティブサブウファー、サラウンドスピーカーが組み合わせられる5.1ch。
フロントスピーカーとサラウンドスピーカーは、高さ1,422mmのトールボーイ型で、フロントは1.2cmドーム型スーパーツィーター+2.5cmドーム型ツイーター+8cmコーン型ウーファーの3way4スピーカーのバスレフ型。同じキャビネットの側面にセンター用の2.5cmドーム型ツイーター+6.5cmコーン型ミッドレンジ+8cmコーン型ウーファーが搭載される。サラウンドスピーカーは、2.5cmドーム型ツイーター+8cmコーン型ウーファーの2wayバスレフ型。なお、このサラウンドスピーカーは、SC-HT7000-Kをリアル7.1ch化するためのオプション「SB-HS1100-K」としても販売される。こちらの価格はオープンで、推定市場価格は13万円前後。
SC-FX70-Kは、SC-HTR510-K/SC-HT7000-K/SA-BX500-K用で、2,4GHz帯の電波を使用して、リアスピーカーをワイヤレス接続するためのキット。リアスピーカーそのものは含まれておらず、既存の「SB-PS800A」や「SB-HS1100」などが推奨されている。ケーブルの引き回しをせずに、手軽にリアル5.1chサラウンドシステムを楽しむことが可能だ。