ネットエイジアがこのほど発表した「飲酒運転に関する調査」で、飲酒運転に対する男女間、世代別の認知度や意識の違いが明らかになった。

調査は8月13~19日の間、20~59歳の男女各800人を対象に、同社が運営するネット調査サービス「リサーチTV」を通じて実施。2007年9月に施行された『道路交通法』に対する理解度や意識を調査した。

改正された道路交通法では、飲酒運転した本人に対する罰則が強化され、違反の場合には、最高懲役5年、罰金100万円が課されることになった。また「車両の提供」や「酒類の提供」、「同乗行為」といった飲酒運転者の周辺者に対する罰則規定が新たに盛り込まれたのも特筆すべき改正点だ。

今回の調査で、そうした道路交通法の内容について「理解している」と回答したのは全体の9割で、1割が「理解できていない」と答える結果となった。年代別では、20代前半の女性では「理解している」と回答した割合が83.8%にとどまり、もっとも低かった。

また、飲酒運転の現在の罰則について、70.1%が「もっと厳罰化を進めるべきだと思う」と回答。「現在のままでよいと思う」と答えたのは23.8%、「軽減すべきだと思う」と答えたのは1.2%という結果になった。男女別では、「もっと厳罰化を進めるべきだと思う」と回答した割合が男性は66.0%であるのに対して、女性では74.0%となり、特に30代女性では78.1%と高い割合を示した。

飲酒運転の厳罰化についてどのように思われますか?

今後の飲酒運転の可能性について、「今後飲酒運転をする可能性があると思う」と答えたのは全体で4.4%。特に20代後半の男性が9.4%に上る結果となり、飲酒運転に対する意識の甘さが窺えた。友人や知人が飲酒運転をしようとするのを目撃した場合に取る行動について、全体の60.4%が「絶対に飲酒運転させないようにする」と回答。次いで「飲酒運転をしないように勧める」が38.3%、「見ないふりをする」が1.3%の順となった。男女別では、「絶対に飲酒運転をさせないようにする」と答えた割合は、男性の53.6%に対して、女性は67.3%と13.7ポイントも高かった。

あなたは今後飲酒運転をする可能性があると思いますか?

友人や知人が飲酒運転をしようとするのを目撃したらどうしますか?

また6月1日より、後部座席のシートベルトの着用が法律で義務づけられているが、今回の調査では37.3%が「必ず守っている」と答えたものの、19.6%が「守れていない」と回答。施行から3カ月が経過したが、後部座席のシートベルト着用の浸透度が依然として低い実態が浮き彫りとなった。