パイオニアは21日、10cmフルレンジユニット「PE-101A」と、専用のエンクロージャー「LE-101A」を発表した。発売は9月中旬を予定しており、価格は、PE-101Aが1万1,500円/本、LE-101が1万4,000円/本。

30年前のオリジナルを忠実に再現した「PE-101A」

PE-101A専用のエンクロージャー「LE-101A」との組合わせ

同社は今年で創業70周年を迎えたが、スタートのきっかけになったのが、創業者である松本氏による、国内初のHi-Fiダイナミック型フルレンジスピーカーの開発。スピーカーユニットが同社の原点ということになる。

創業70周年モデルであるPE-101Aは、同社が1977年に発売した10cmフルレンジユニット「PE-101」の復刻版。PE-101は、同社が自作ファンのために発売した最後のスピーカーユニットとなっていた。PE-101Aは、最上電機社製「ウエットプレスコーン」を採用するなど、デザインだけでなくスピーカーユニットまで忠実にPE-101を再現している。同社によると、当時の製品との違いは、環境に配慮し無鉛ハンダの採用した点や、接着剤に含まれていた有害物質の使用を取りやめた点など、音質にかかわらない部分だけだとのことだ。

同時に発表された、LE-101は、PE-101Aを手軽に楽しむためのエンクロージャー。幅154mm×高さ246mm×奥行き204mm(内容積4.2L)のコンパクトなサイズのバスレフ式。天板と側板には天然木の集成材が採用されており、その他の部分にはMDF材に突き板加工を施したものが使用されている。また、バナナプラグに対応した金めっき端子も採用している。

PE-101Aのおもな仕様
ボイスコイルインピーダンス 8Ω
最低共振周波数(fo) 80Hz
再生周波数帯域 fo～20000Hz
出力音圧レベル 90.5 dB
最大入力 30W(JEITA)「LE-101A」に装着の場合
等価質量 4g
Qo 0.5
有効振動半径 45.5mm
空隙総磁束 48500Mx
空隙磁束密度 10000G
外径寸法 直径138mm×奥行き53.6mm
質量 1kg
取付寸法 φ124mm
バッフル開口 φ111mm
付属品 端子付き接続コード×1、取付パッキン×1、ネジ×4、スプリングワッシャー×4、平ワッシャー×4、使用説明書