現在オリンピックが開催されている北京では、空港や各施設においてレノボのロゴを目にする機会が多い。これは、レノボが北京オリンピックIT部門のワールドワイド・パートナーとして参加しているためだ。同社ではオリンピックへの貢献度を世界にアピールするために、“Powering the World's Biggest Idea"というスローガンのもと、さまざまなマーケティングプログラムが実施している。
レノボは、オリンピックを運営するために3万台を超えるコンピュータ機器と、600名に及ぶ技術者と専門家を提供。また、選手やトレーナー、報道関係者およびスタッフのためのインターネット・ラウンジ「i.Lounge」も運営している。北京オリンピックのIT面を全面的にバックアップするのがレノボなのだ。IT部門とはまったく関係ないが、聖火リレーで使われたトーチのデザインをレノボが手がけたことでも話題を呼んだ。
同社はオリンピックの運営において大きな役割を果たすと同時に、競技開催前から世界規模での広告、オンラインプログラムなど、ブランド認知度向上のための活動を行なっている。そのため、北京市内や各施設でレノボの広告を目にする機会が多いのだ。
レノボの広告は、北京市内の広告掲示板、バスの車体、バスの停留所、およびその他屋外の至るところに掲げられる。また、オリンピック関係者や一般来場者をもてなすためのショールームを北京の「オリンピック・グリーン」に建設している。
その他、オリンピック競技場スーパーストア内にあるレノボの売店では、聖火をあしらったUSBメモリーやオリンピックのマスコットの形をしたマウスなど、レノボに承認された製品が販売されている。オリンピックもまもなく閉幕を迎えるが、レノボの広告を意識しながら見ると、また違った面白さを味わえるだろう。
(井上達矢 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)