リコーは、3型46万画素のHVGA液晶と電子水準器、35mm判換算28~200mm相当の光学7.1倍ズームレンズを備えたデジタルカメラ「RICOH R10」を9月5日より発売する。オープンプライスで推定市場価格は5万円前後。ボディカラーは、ブラック、シルバー、ブラウンの3色が用意される。R8の「毎日使いたくなる道具」というコンセプトを引き継ぎ、これまで以上に手になじみ、持ちやすいグリップを採用し、撮影道具としての使いやすさを向上したという。
GR DIGITAL IIやGX200などにも搭載されている加速度センサーを利用した電子水準器を搭載。液晶モニターに水平インジケーターを表示させることで、撮影時の水平状態を確認できるようになった。カメラが水平状態の時に電子音で確認できる機能も持つ。また、加速度センサーはカメラの縦位置も検知し、画像の自動回転表示にも対応する。液晶モニターは、広視野角高コントラストタイプの3型約46万画素透過型アモルファスシリコンTFT液晶が採用され、屋外での見やすさを向上している。
撮像素子は、1/2.3型1000万画素CCDで、CCDシフト方式手ブレ補正機能を備える。画像処理エンジン「スムースイメージングエンジンIII」により、高精細かつノイズの少ない撮影が可能。被写体の顔を自動認識するフェイスモードを搭載し、顔に合わせてピントや露出、ホワイトバランスを最適化する機能を持つ。また、新たに画像クリップ機能を搭載し、すぐに表示させたい任意の画像を3ファイルまで登録できる。旅行先などで、メモとして撮影した地図や時刻表などの画像を呼び出すのに便利としている。
そのほか、ワンプッシュで登録した設定に切り替え可能な「Fn(ファンクション)」ボタンを搭載しており、オート撮影モード時には「ターゲット移動」や「AEロック」など、よく使う機能を選択して登録できる。また、明暗差のあるシーンで白飛びや黒つぶれを低減する自動レベル補正機能、フラッシュの光量を調整できるフラッシュ調光補正機能、セルフタイマーで最大10枚撮影できるカスタムセルフ機能、縦横比1:1の正方形フォーマットの撮影機能などを備える。撮影可能枚数は、約300枚(画像モニター節電がONの場合)。記録メディアはSDメモリーカード。本体サイズは102(W)×58.3(H)×26.1(D)mm、質量は約168g(本体のみ)。