米Adobe Systemsが、モーショングラフィックス作成ツール「Adobe After Effects」の次期バージョンで、PowerPC搭載Macのサポートを終了する。同社公式ブログ「keyframes」で米国時間の16日、明らかになったもの。

米国時間の8月16日に投稿された「After Effects CS4 Mac PowerPC plans」と題した記事によれば、AdobeではAfter Effectsの次期バージョン「After Effects CS4」(以下、CS4) の開発リソースを検討するにあたり、新機能の追加かPowerPCのサポート継続かの選択を迫られたという。調査データおよび顧客からの報告では、Intel Macの導入ペースが速く、CS4がリリースされる頃には顧客であるプロのMacユーザの大半がIntel Macへの移行を終えているとの結論に達したため、CS3を最後のPowerPC対応版とする決断を下したとのこと。

記事中では、PowerPCへの投資を続けるかPhotoshopとの連携機能を追加するか、あるいはFlash関連機能をどのように強化するかという選択が困難だったことを告白。一方では、マルチコアを備えたIntel製CPUのアドバンテージは当面続く、との見解も示している。

Macintoshシリーズ製造元のAppleは、2008年6月開催の開発者会議「WWDC 2008」において、次期OS「Snow Lepard」を2009年中に発売すると発表。その際、対応プラットフォームにPowerPCが含まれるかについては、明言していない。