フェルナンド・メイレレス監督の最新作『ブラインドネス』(11月公開)の完成披露試写会が14日、都内で行われ、同作に出演した木村佳乃と伊勢谷友介が出席した。
出演映画『ブラインドネス』の完成披露試写会に出席した木村佳乃 |
5月に行われたカンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映された同作は、伝染病の蔓延によって視力を奪われる人々が続出し、強制隔離された盲目の患者たちの不安と恐怖を描いたパニックサスペンス。木村と伊勢谷は盲目の夫婦を演じている。
木村は「心に残る深い作品。目が見えなくなると人は何をするのか、自分とは何なのかを考えさせられました」と挨拶。視界を奪われた人間たちの本性が露わになるという、シリアスな作品だが「カメラが回っていないところでは、(共演した)女性同士『ランチはどこのお店がおいしい』なんて楽しくおしゃべりしていましたね」と笑顔。特に現場では、共演した主演のジュリアン・ムーアとに刺激を受けたようで「強くて優しい女性。女優として、女性として憧れる存在です。彼女との共演は私にとっても財産になりました」と語った。一方、伊勢谷は「メイレレス監督の作品に関われて幸せ。監督は常に優しく接してくれたので、こちらからも色々と提案ができたんです」とコメント。基本的にセリフは英語の同作だが、一部日本語のセリフが入るシーンのシナリオを伊勢谷が書き下ろしたという。
そんな2人を起用したメイレレス監督は「あの夫婦はエレガントで洗練された人をイメージしていたんだけど、2人ともまさにぴったり。初めて会った時も通じ合うことができた」と起用理由を明かしていた。
また、舞台挨拶終了後に、一部報道があった木村との交際について記者から質問されると伊勢谷は「今聞くことじゃないでしょ」とだけコメントし、足早に退場した。