東京・品川区大崎の立正大学校舎内において9日(土)と10日(日)、カプコンの『モンスターハンター 2nd G』の夏イベント「モンスターハンター 夏期講習'08」が開催された。イベントの概要はもちろん、筆者は実際に生徒となり"受講"してきたので、その模様も合わせてお伝えする。

年齢・性別関係なしの生徒(狩人)たち

今年3月に発売以来、その人気はとどまることを知らない同ゲーム。なんと、現在までの累計出荷本数は240万本を突破したというから、まさに"モンスター"的ゲームな『モンスターハンター 2nd G』。世間の学生さんは夏休みの真っ最中とはいえ、狩人(かりんちゅ)たちに休暇などはない。そこで、さらに腕を磨かんとする狩人たちのために、カプコンは「モンスターハンター 夏期講習'08」を完全招待制で開催。東京では2日間に渡って計5回、大阪・仙台でも日時は異なるが5回ずつの講習が今後行われる予定だ。

開講式のために、まずは会場の一箇所に生徒達が集合。その顔ぶれは、下は小学生から上は社会人まで。しかも男女比率も半々といった具合で、広い層から支持を得ていることがあらためて伺えた。

開講前に談笑する狩人たち

黒板に書かれたオトモアイルー。当たり前だけど、さすが上手

本格的な"夏期講習"

開講に際して、今回、校長先生となる辻本プロデューサーと、熱血鬼教官の小嶋プランナーが登場。全員揃って「起立!」「礼!」「着席!」と一連の挨拶のあと、おふたりの訓示を受け、予め分けられていたクラスごとに先生の引率のもと各教室に移動となった。クラスは「上級ハンター育成コース」「女性ハンター交流コース」「G級ハンター育成コース」「G級ハンター強化コース」の4つ。ちなみに筆者(ハンターランクは"2")が受講したクラスは、「上級ハンター育成コース」だった。

校長先生の辻本プロデューサー(写真左)と体育会系なノリの小嶋プランナー(右)

みんなで挨拶。基本からきちっと、ということでしょうか

それぞれのクラスの教室に入り、担任の先生から諸々の説明を受けたあと、まずはじめに「モンハン模試」が行われ、筆者も模試を受けた。前の席から順番にテスト用紙を裏返しにして、後ろの人に回す。筆者にしてみれば問題は意外に難しく、鉛筆を転がしたい衝動にかられるくらいのレベル。そして模試の後は、3人または4人で班を作るために、みんなで協力して机を移動させる……そんなことをしていたら、ゲームをスタートさせる前からすでに連帯感のようなものが生まれてきていた。

筆者のクラス担任のmia(みーあ)先生

クラスごとに黒板の標語が異なる点にも注目

"狩友"と共にクエストに挑戦!!

班を作ったら、みんなで協力してクエストに挑むことに。筆者の班は、大人の男性2人と小学5年生の男の子との4人チームとなった。

「どこ行きます?」
「ん~どうしましょうか。苦手なモンスターとかは?」
「あれ、その前に皆さんのハンターランクは?」
「(4人同時に)"2"です」
「あ、先に"ギルドカード"の交換したい」

うんうん、ということで筆者もほかの3人と交換。心の中では、もうすでに"狩友(トモ)"である。そして、我が狩友の中からこんな声が出た。

「ドドブランゴを狩ったことないんです……」
「僕、"ドドブラ"狩ったよ」
「じゃあ、いっちょ"ドドブラ"狩りに行きますか?」

皆が頷き、目的は決まった。筆者も苦労した末に狩ったドドブランゴの討伐だ。そのときの顛末はこちらに掲載されているので一読してほしい。

これがドドブランゴ。かなり手強い相手だ(我々のチームにとってはですが……)

そして全員準備を整え、勇んでクエストに出発!………しかし、一回目の挑戦では我々が3回力尽きてしまい討伐ならず。

「まだ時間あるから大丈夫ですよ」
「もう一回、行きましょう!」

さっきまでは、顔も名前も知らない人たち。それが、今や励まし合い、助け合う仲間。1人でクエストに挑戦するのも、もちろん楽しい。だが、仲間と協力してプレイするのはもっと楽しい。そんなことを感じていると、突然ガラガラッと教室のドアを開かれ、小嶋教官とシャーリーさんが入室。いきなりクイズが出題されるなどの突発イベントもあり、協力プレイ以外にも楽しいイベントが盛り込まれて、参加者を飽きさせない講習会となっていた。

和気あいあいとプレイする狩人たち

そこへ小嶋教官とシャーリーさんが乱入……いや、登場

クイズに見事正解したのは我がチームの狩友"TAKU"くん

ゲットした賞品は、カンバッジとリストバンド

「夏季講習」の成果は……

再び我がチームはドドブランゴ討伐に向かう。「行きますか」との声にコクンと無言で頷く仲間。"次こそは絶対に!"という誓いを胸に。慎重に、そして正確に我々はドドブランゴに攻撃を加えていき、ついに足を引きづり出した。

「あ、もうすぐイケるよ!」
「巣に戻ったね」
「よし、集中攻撃だ!!」

そして……「目的を達成しました。」

「やったぁ!」
「よっしゃ!」
「バンザ~イ!」

と、興奮しながら喜びを分かち合っていたのも束の間、先生の「はい、終了でーす」の声とともに、先ほど受けた「モンハン模試」が採点されて戻ってきた。筆者の答案にも、なんとか「クエストクリア」と押印されたのスタンプが。加えて、担任のmia先生から「お仕事しながらの受講、お疲れ様でした」とのお言葉まで頂戴したのだった。そして、筆者も含め、無事に受講した狩人たちには「修了証」も手渡された。

返ってきた模試の答案用紙。赤いスタンプに注目

こちらがいただいた「モンスターハンター 夏期講習'08」の修了証

参加記念のタオル図版

参加者を見渡すと、全員が満足げな笑顔。今回の講習での感想は人それぞれだと思うが、『モンスターハンター 2nd G』というゲームを通じて"狩友"(トモ)を得たことは、参加者の心にいつまでも残るであろう"夏の素敵な思い出"となったに違いない。

そして、楽しい時間はあっという間に過ぎて行くもの。生徒たちは、終礼を受けるべく最初に集まった会場に戻った。そこで辻本校長先生と小嶋教官により終礼の挨拶を受け、参加した記念としてアイルーのタオルをいただき、狩人たちの「モンスターハンター 夏期講習 '08」は終了とあいなった。

新しいグッズの紹介や"お楽しみ抽選会"もあり

夏期講習終了後は、"『MONSTER HUNTER』2008夏商品"の紹介も行われた。商品の詳細は、既報のとおり。また、「モンスターハンター」シリーズとカラオケ「パセラ」とのコラボで開催される「狩人の宴」に関する情報なども説明された。

最後に、あらかじめパスに記載してある番号での"お楽しみ抽選会"が行われ、この日の「モンスターハンター 夏期講習'08」全日程がほどなく終了した。

辻本良三プロデューサー自らグッズの紹介。このサンダルで歩けばアイルーの足跡が残るとか

"お楽しみ抽選会"の様子。シャーリーさんもお手伝いしていました

講習終了後には、「特設購買部」や「クエスト配信」のコーナーが開放された。特に「特設購買部」にはすごい人だかり。写真右は「特設購買部」の入り口に掲げられた看板。イラストのオトモアイルーがメチャカワイイ!