Qtopiaにも対応した「OpenMoko 2008.8」が公開

OpenMokoプロジェクトは9日、LinuxベースのスマートフォンプラットフォームOpenMokoをアップデート、最新仕様の「OpenMoko 2008.8」としてリリースした。Neo 1973やNeo FreeRunnerなどのスマートフォンで動作するシステムは、イメージファイルの形で公開される。

今回のリリースでは、アプリケーションで使用するAPIを大幅に拡充。従来どおり、Enlightenment Foundationライブラリ (EFL) がメインで使用されるが、新たにQtベースの「Qtopia」を採用、これでEFLとGTK+、Qtopiaという3種のGUIフレームワークがサポートされることになった。

OpenMokoがサポートするハードウェアは、リファレンス機に指定されている台湾FIC社製の「Neo 1973」と「Neo FreeRunner」のほか、Palm Treo 650 / TX、Motorola E680i / A780 / A1200E、HP iPAQ hx4700など。通常の内部メモリ (NAND) を使用する方法にくわえ、microSDからのブートにも対応している。

OpenMokoは、Linuxベースのシステムを採用したGSM規格のスマートフォンプラットフォーム。当初は台湾FIC社が開発をリードしていたが、2007年以降は同社からスピンオフした「OpenMoko」により開発が進められている。タッチスクリーンを採用したUIのほか、サードパーティーがアクセサリ類を開発しやすいよう情報を開示するなどの特徴で知られている。