お盆を前に、書き入れ時を迎えている秋葉原のPCショップ。この時期、ショップによっては特別セールを行うところもあるので、欲しいパーツがある人は、まめに店舗やWEBサイトをチェックしよう。
期待の790GXチップセットが初登場!
統合型チップセットの最上位モデル「790GX」がAMDから発表されたばかりだが、これを搭載した製品が早くも店頭に登場している。"一番乗り"となったのは、BIOSTARの「TA790GX A2+」。790GXチップセットはCrossFireXに対応するということで、この製品もPCI Express x16スロットを2本備えたATXマザーボードになっている。
このチップセットは従来の780Gと同様に、ローカルフレームバッファであるSide Portメモリを搭載可能であるが、この製品ではこれを64MB搭載。容量はちょっと少なめだが、グラフィック性能の向上が期待される。価格は14,000円前後。「サウスブリッジも新しくなっているので(SB750)、790FXの代わりに790GXを選ぶ人もいるのでは」と述べるショップスタッフも。
本家VIAからMini-ITX新製品
Mini-ITXの"本家"VIAからは、新製品「EPIA-M700」シリーズが発売となっている。搭載CPUはC7で、1.5GHz/ファン付きの「EPIA-M700-15」と1GHz/ファンレスの「EPIA-M700-10E」の2モデル。パソコンショップ アークでの価格はそれぞれ29,980円と27,980円だが、後者はI/Oパネルが欠品していたとのことで、販売を停止中。
最大の特徴は1チップ構成の「VX800」チップセットを採用したことだが、グラフィックコアはEPIA SNで採用されていたCN896チップセットと同じChrome9なので、「1チップになった」ということ以外、あまり大きな変化はない。ただマザーボードとしては、拡張スロット(PCI)、LAN(デュアルGbE)、メモリ(1スロット)、ディスプレイ出力(DVI)あたりに違いがあるので、お好みでEPIA SNと選べばいいのではないだろうか。
ところで、Atom搭載の安いMini-ITXマザーボードがたくさん出てきて、どうしても割高に感じてしまうEPIAの売れ行きが心配なところだが、ショップ側の感触ではあまり影響はないとか。Atom製品は「今までMini-ITXに手を出していなかった人が多いのでは」とのことで、EPIAとはユーザー層が異なるのかもしれない(ただ、EPIAユーザーは"とりあえず"Atomも買っていそうだが……)。
JetwayからもPhenom対応のMini-ITX
もう1つ、Mini-ITX製品で注目なのは、Jetwayから登場した「NC62K-LF」。NVIDIAの「GeForce 8200」チップセットを搭載しており、Socket AM2+に対応する。先日、J&WからもPhenom対応の「MINIX 780G-SP128MB」(こちらはAMD 780Gチップセット)が発売となったが、Jetwayのモデルは18,000円前後と価格が安いのも特徴だ。
こちらは通常のDIMMが使えるのもメリットだが、その代わりにスロットは1本(J&WはSO-DIMMが2本)。またディスプレイ出力はDVI+VGAのみとなる(DVI→HDMI変換コネクタは付属)。ちなみに搭載できるPhenomであるが、このモデルではTDP 65W以下が推奨されている。
あのRAMディスクがついに日本上陸
これまで、本誌でも度々お伝えしてきたACARD製のRAMディスク「ANS-9010」であるが、ようやく発売……ではないものの、製品サンプルのデモが開始された。実施しているのはT-ZONE PC DIY SHOP。デモ機でベンチマークテストを動かすこともできるので、性能が気になる人は試してみるといいだろう。
ANS-9010は、DDR2のDIMMを8本まで搭載可能なRAMディスク。フラッシュメモリ搭載のSSDも安くはなってきたが、DDR2メモリ採用による高速性は何よりの魅力だ(しかもSATAポート2本によるストライピングが可能)。電源が切れると内容が消えてしまうため、CFカードへのバックアップ機能も用意されているが、それだと時間がかかるのが問題。同店ではその解決策として、ANS-9010用にACアダプタを用意、PCの電源を切ってもディスクの内容が消えないよう工夫していた。
気になるのは発売時期だが、同ショップによると9月を予定しているという(価格は未定)。間もなくなので、特売で安いメモリがあれば、今のうちに買い込んでおくのもいいだろう。
C2Dに新ステッピングが登場
新しい「E-0」ステッピングになったCore 2 Duoが店頭に登場している。今のところ、確認できたのは「E8500」(3.16GHz)と「E8400」(3GHz)の2モデル。旧ステッピングとの価格差はないショップがほとんど。
GeForce 9800 GTX+に初のOCモデル
先週のZOTAC、玄人志向、Palitに続き、今週はMSI、ASUS、Leadtek、EVGA、InnoVISION、XFXなどからも、GeForce 9800 GTX+搭載モデルが登場している。その中でも、特に注目はMSI製の「N9800GTX PLUS-T2D512-OC」で、同GPU搭載としては初のオーバークロックモデルとなっている。価格は30,000円~31,000円前後。
アナログ風の温度計
ちょっと変わった温度計がアイネックスから登場。「TS-05」という製品で、温度の表示がアナログメーター風になっている。価格は1,280円。
恒例のあのメイドイベントが開催
毎回、暑い暑いと言ってばかりでも仕方ないので、最後に涼しくなる話題を1つ。
8月になったばかりの2日(土)、秋葉原で働くメイドさん達による打ち水イベント「うち水っ娘大集合! 2008」が開催された。主催はNPO法人のリコリタ。5回目となる今年の打ち水は、神田明神を会場として実施された。
6月にあのような事件があった中、秋葉原で活動するNPOとして「何かできることはないか」と考え、今年は平和と安全を祈願した打ち水を実施することにしたという。イベントの冒頭では1分間の黙祷も捧げられた。
参加したのは、アキバ一丁目劇場、メイキュア、お~ぶ、蔵 太平山、JAMアキハバラ、MistyHeaven、モエシャン、メイフット、LittlePSX、LittleTGV、ロイヤルミルクといったメイド店舗11店、21名のメイドさん。それに神田明神の本物の巫女さんも加わった。