警察庁はこのほど、出会い系サイト規制法違反や児童買春・児童ポルノ規制法違反など、いわゆる「出会い系サイト」に関する2008年上半期の検挙状況について発表した。同上半期の検挙件数は前年同期比130件減の777件。出会い系サイト規制法で禁止されている「不正誘引」は159件で、このうち"児童からの誘い"は前年同期比53件増の74件と急増した。

検挙件数777件のうち、児童買春・児童ポルノ規制法違反が前年同期比82件減の319件と最も多く、検挙数全体の41.1%を占めた。続いて、出会い系サイト規制法違反が同120件増の159件、青少年保護育成条例違反が同82件減の156件などだった。

出会い系サイト規制法違反では、18歳未満の児童からの不正誘引が急増。前年同期比53件増の74件となり、検挙件数が前年の3倍超となった2007年の61件をすでに大幅に上回っている。

警察庁によると、出会い系サイトへのアクセス手段として携帯電話を使用した被害児童が全体の98.3%を占めており、不正誘引の手段としても携帯電話を使用するケースが多いと推測される。

出会い系サイトによる被害者数は、前年同期比288人減の420人。このうち、18歳未満の被害児童は同248人減の356人だった。