米Intelは8月10日 (現地時間)、"Nehalem"のコード名で開発している次世代マイクロアーキテクチャ製品を、引き続き「Intel Core」ブランドで提供すると発表した。今年第4四半期の量産を予定しており、最初の製品となる"Extreme Edition"バージョンを含むハイエンド・デスクトップ向けプロセッサは「Intel Core i7 processor」という製品ブランドで登場する。
Intel Core i7のロゴ |
同Extreme Editionのロゴ |
Nehalemは、2007年に"Penryn"で導入された45nm high-kプロセスで製造される新マイクロアーキテクチャの次世代プロセッサだ。1~8コアに対応し、Hyper-Threadingテクノロジとの組み合わせにより1~16スレッドの同時実行が可能。スケーラブルに高度なパフォーマンスと優れた電力効率を実現し、ノートPCからハイパフォーマンスサーバまで幅広くカバーする。
NehalemにおいてもIntelは"Core"を主要クライアント・ブランドとしてアピールする。この点について同社は、Core 2 Extreme、Core 2 Quad、Core 2 Duoなど現行製品を通じて"Core"ブランドが十分にコンシューマに浸透しており、「最新のプロセッサファミリーでもIntel Coreを継続するのは道理にかなった選択」と説明する。第一弾のハイパフォーマンス・デスクトップPC向け製品には"i7"という識別名が付き、さらに最上位のExtreme Editionはブラックのロゴで区別される。またチップごとにプロセッサモデルナンバーが付く。Intelの公式ブログでは"i7"について「2009年を通じてリリースされるNehalemベースの製品に付されるいくつかの識別名の最初のもの」と説明しているが、今後の識別名の展開計画については明らかにしていない。
Intelは8月19日~21日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開発者カンファレンスIntel Developer Forumを開催する。19日に行われるDigital Enterpriseグループの基調講演で、同グループ担当事業部長であるPat Gelsinger副社長が新マイクロアーキテクチャの詳細を説明する予定だ。