2004年にPC向けソフトとして登場して以来、絶大な人気を誇る『CLANNAD(クラナド)』。劇場版やTVアニメ化など幅広く展開された本作が、プロトタイプから8月28日に、Xbox 360専用ソフトとして、ついに次世代機のフィールドに登場する。
『CLANNAD』は、ビジュアルアーツのブランド「Key」からリリースされた『Kanon』『AIR』に続く、恋愛アドベンチャーゲームの第3弾。「家族」というテーマを通して人と人との絆を描いた大ボリュームのシナリオや、完成度に定評ある音楽などにより、プレイヤーに深い感動を呼ぶ作品として話題を呼び、コミックスや小説、ドラマCDなど、幅広いマルチメディア展開された。劇場公開やTVアニメ化なども記憶に新しいところである。コンシューマ向けとしては、すでにプレイステーション 2やプレイステーション・ポータブルへの移植も行われているが、今回は次世代機「Xbox 360」向けということもあって、画質面の強化などに注目が集まる。
『CLANNAD』ストーリー概要
「はぁ」
ある地方都市の丘の上に建てられた高校。校門へと続く長い坂道を前に、その日、3年生になったばかりの主人公「岡崎朋也」はためいきをついた。
「はぁ……」
別のためいきに振り返ると、同じ3年生の、だけど見慣れない少女が立っていた。彼女の名は「古河渚」。初対面の2人は、ほんの少し言葉を交わしただけで、お互いが少し救われた気持ちになり、一人では登れなかった坂道を上がり始める……。
そこから始まる物語は、周囲の人々を暖かく包みながら、果てしなく広がって行く……。
まずは登場キャラクターをチェック
基本的なストーリーなどは原作どおりで、おなじみのキャラクターたちがフル出演。もちろん、プレイヤーキャラとなる主人公を除き、豪華声優陣によるフルボイス仕様となっている。
■岡崎朋也 (おかざき・ともや) cv.なし |
主人公。舞台となる町の進学校に通う3年生。父親と二人暮らし。毎日のように学校を遅刻しているため、校内では不良として扱われている。スポーツ特待生だったが、父親との些細ないさかいで怪我をし、その傷がもとで未来を絶たれる。進学もすでに諦めていて、受験勉強に勤しむクラスメイトたちを斜に見ている |
■一ノ瀬ことみ (いちのせ・ことみ) cv.能登麻美子 |
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誕生日 /5月13日●血液型 /A型●身長 /160cm●体重 /48kg●B-W-H /88-58-85 |
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「今日もご本に囲まれて、しあわせ」 |
■坂上智代 (さかがみ・ともよ) cv.桑島法子 |
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誕生日 /10月14日●血液型 /O型●身長 /161cm●体重 /47kg●B-W-H /86-57-82 |
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「当然だ。付き合って、不幸になどなってたまるものか」 |
■伊吹風子 (いぶき・ふうこ) cv.野中藍 |
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誕生日 /7月20日●血液型 /B型●身長 /150cm●体重 /41kg●B-W-H /78-54-79 |
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「自分で言うのもなんですが、可愛くできました」 |
■宮沢有紀寧 (みやざわ・ゆきね) |
■藤林椋 (ふじばやし・りょう) |
忘れられた資料室に籠もっている2年生。学校のこと、町のことをよく知っている。とても礼儀正しく、主人公のことを先輩と呼ぶ |
主人公と同じクラスの女の子。隣のクラスで委員長をしている姉の藤林杏とは双子の姉妹。姉と違い、消極的で大人しいが、やっぱりクラス委員長をしている。占いが好きだが、絶対に当たらない |
■伊吹公子 (いぶき・こうこ) |
■幸村俊夫 (こうむら・としお) |
風子の姉。三年前まで、同校で美術の教師をしていた。どんな人に対しても優しく接することができ、渚が学校で唯一慕っていた人物だった |
舞台となる学校に勤める教師で、1年の頃から主人公の面倒を見ている。公子の、教師時代の恩師でもある |
■春原芽衣 (すのはら・めい) |
■芳野祐介 (よしの・ゆうすけ) |
春原の妹。利口でちゃっかりものだが、本当は兄思いの女の子。田舎から兄のもとを訪ねたため、新しいものを見ると目を輝かせる |
電気工の青年。かつては音楽で飯を食っていたらしい。そのときの癖が残っているのか、たまにロックな魂を叫ぶ |
■柊勝平 (ひいらぎ・かっぺい) |
■岡崎直幸 (おかざき・なおゆき) |
神出鬼没の少年。町の至る所に現れる。本人曰く、人生の目標は「男らしく生きること」 |
主人公・岡崎朋也の父親。ある出来事から息子と距離を置くようになり、また、事業にも失敗して無気力な日々を送るようになる |
Xbox 360版の特徴をチェック
『CLANNAD』は、ゲーム中に出てくる選択肢で物語の展開が変化するアドベンチャーゲーム。開始直後のプロローグ部分は共通ストーリーとなるが、序盤から様々な分岐が始まり、エンディングは数十種類にもおよぶ。また、特定のストーリーを見ることにより、新たなストーリーが現れ、世界観がさらに広がっていく。こういった基本的なシステムはXboX 360になっても同じである。ここでは、Xbox 360版ならではの要素をチェックしてみよう。
■次世代機のパワーを活かしたHD画質による高解像度グラフィック
PC版やPS2版ではヨコ640ピクセルだった解像度が、Xbox 360版ではPS2の約2倍となる1280×720という解像度で楽しめるようになった。感動のストーリーを、シリーズ最高峰の高精細なビジュアルで堪能できるというわけだ。なお、これまで4:3の比率で描かれたCGが16:9となるわけだが、そのあたりはアナログスティックによる上下スクロールで対応させている。
16:9の画面に入りきらない部分は、アナログスティックを使ってスクロールさせることで見ることができる。なお、隠れている部分にストーリー上で重要なものが描かれている場合は、ゲーム中に自動的にスクロールする |
■ドルビーデジタル5.1ch対応に
人気の高いゲーム中のBGMが5.1ch化されているのも大きな特徴。また、BGMだけでなく、音声の一部も対応させることによって、春原の絶叫や、泣き出す早苗などが、プレイヤーの周りを駆け巡る! なお、通常ステレオバージョンとの切り替えも可能だ。
■スピンオフショートストーリー「光見守る坂道で」を配信
PC版の原作チーム「Key」自らの手により書き下ろされた『CLANNAD』のスピンオフストーリー集「光見守る坂道で」全16話が、ゲーム本編の進行に合わせて、Xbox LIVEからダウンロード(有料)可能となる。物語は『CLANNAD』に登場するキャラクター個々にスポットを当てたショートノベルで、ダウンロードコンテンツは、『CLANNAD』本編のBGMとゲーム同様のキャスティングによる声優の音声に加え、人気イラストレーター「ごとP」氏の描くビジュアルによる「映像付きドラマCD」といったイメージになっている。
なお、Xbox 360『CLANNAD』には、初回特典として「ドラマCD『光見守る坂道で』ダイジェスト版」が用意されている。詳細についてはメーカーサイトをチェックしてみよう。
ゲームタイトル | CLANNAD |
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メーカー名 | プロトタイプ |
対応機種 | Xbox 360 |
ジャンル | 恋愛アドベンチャー |
発売予定日 | 2008年8月28日 |
価格 | 6,720円 |
C (15才以上対象) |
(C) 2008 Key/VisualArt's/PROTOTYPE |