b-mobile3G hours150(ZTE製)

日本通信は6日、NTTドコモのFOMAネットワークとの相互接続が完了し、相互接続協定書を締結したと発表した。同接続を利用したMVNO(仮想移動体通信事業者)サービス「b-mobile3G」の第一弾として、USB接続で使用する3Gデータ通信端末「b-mobile3G hours150」(ZTE製)の販売を開始した。

b-mobile3G hours150は、端末代金と150時間分(最大利用可能期間は480日間)の通信料金が含まれたプリペイド型のデータ通信端末。価格はオープンプライスで、予想実勢価格は39,900円。なお、利用時間または利用期間が過ぎた場合は、延長利用するための更新ライセンスを購入する。更新費用は未定だが、今秋に発売の予定だ。また、同端末はSIMロックフリーで提供される。

6日、都内で「b-mobile3G」の説明会が開催され、日本通信代表取締役社長の三田聖二氏、常務取締役CMO兼CFOの福田尚久氏が出席し、製品説明を行った。

日本通信代表取締役社長 三田聖二氏

同社常務取締役CMO兼CFO 福田尚久氏

三田氏は、今回の相互接続協定について、卸売回線を利用する契約ではなく、相互接続協定である点を強調。「日本通信が選んだ端末をドコモの検査を通さず、利用できる。流通についてもキャリアにしばられず提供できる」と相互接続協定のメリットをアピールした。また、通信事業者が許可した端末しか販売できない日本の携帯電話産業の構造は長くは続かないと述べ、通信事業者から独立した事業モデルを提示。同社は今後、海外メーカーやコンテンツメーカーなどに通信サービスを提供していく考えを明らかにした。

福田氏は3G hours150について、「従量課金と定額制のメリットをあわせ持った、無駄がない製品」と説明。150時間という通信時間については、PHS データ通信カードを使用したb-mobile hoursシリーズの実績などから「週のうちに数時間使うというユーザーが圧倒的に多い」と判断し、b-mobile3G hours150はそういったユーザーをターゲットとした製品だとした。

また3G hours150の通信速度は下り最大3.6Mbpsに対応しているが、「パッケージや説明書に通信速度を明記していない。環境によって異なるが、実測は数百kbpsになる」(福田氏)と述べた。