累計発行部数2,000万部を超え、世界的なベストセラーとなっている同名漫画を原作とした『20世紀少年』の3部作第1章の完成披露試写イベントが7日、都内にて開催。唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子ら主要キャストが勢ぞろいした。

常盤は「久々、見た後に肩で風を切って歩きたくなる映画でした」

同作は、総製作費60億円、出演キャストは300人以上になるなど、スケールの大きさも半端ではないSFサスペンス映画。物語では、小学生だった頃のケンヂが仲間たちと悪の組織、世界制服、人類滅亡計画など空想の数々を書き連ねていた「よげんの書」の内容とそっくりなあやしい事件が、大人になったケンヂたちの周りで起こりだす――。

原作者であり、脚本も手がけた浦沢直樹は「試写で3回も泣いてしまいました。期待を超える作品になっています。堤監督は凄いです!」と映画に太鼓判。主役のケンヂ"を演じる唐沢は「映像化ができるのかな? と思っていたのですが、完成したものを見てすごく面白かったですね。第2章もはやく見たい」と話していた。

また、浦沢の発言を受けて香川照之が「わりと40代を越えた人が多い中、撮影は徹夜続きで映画完成前に3回以上泣いています(笑)」と切り返し、豊川が「今日は暑いですね。でも映画はもっと熱いです」と渋い声で絶賛するなど、それぞれが映画への想いをアピール。中でも、宮迫博之と佐野史郎は興奮気味に「漫画が大好きなので、大好きな漫画の中に入れるだけで幸せ。しかも、この豪華な出演陣と並んでいることに幸せを感じています!」(宮迫)、「小学生の頃、特撮映画とか怪獣映画とかが本当に好きだったんです。今回、この映画に出演できた私の感動が分かるでしょうか?」(佐野)と熱い想いを語っていた。

今朝、映画を見たばかりの佐々木蔵之介は「あの登場人物がいる! と今は興奮中です」

「今日の常盤さんはリカちゃん人形みたいですよね」と唐沢

開襟したシャツで大人の色気をみせる豊川

イベントでは、同作の内容にちなんで「子どもの頃、どんな未来を描いていましたか?」とMCに訊かれると、常盤が「乗り物が好きだったので、エレベーターガールになりたかったです」とコメント。司会者にどんなところが? と追及され「上に行ったり、下に行ったりできるところです」と戸惑いながらも返答していた。

常盤の"エレベーターガール"発言に「エッチだなぁ」とコメントして笑いを誘う佐野

宮迫は「小学校の卒業文集には、世界制服かタクシードライバーと書いていましたね」

黒木瞳の小さい頃の夢は「公務員。高校の先生になろうと思っていました」

さらに、豊川が「子どもの頃は肥満児だったので、タテに伸びてよかったです」と淡々と発言したのに対して「肥満と言う言葉にはカチンときましたねぇ」と石塚英彦が目を細めながら反論し、「謝ります」と豊川が即座に訂正する一幕も。しかし、その後も「てんぷくトリオに憧れていましたねぇ」と話す石塚に、「あ、ごめん。聞いてなかった(笑)」とあくまでもドライな姿勢を貫く豊川に、会場からは笑いが起きていた。

「はやく大人になりたかった」と話す唐沢。バイクも乗れるし、お酒も飲めるからだという

宇梶剛士は「野球選手になりたかった」と

映画ではCGで描かれている巨大ロボットのレプリカも。高さ、幅、奥行きともに9mで、重さは600kg

豊川の態度に怒る石塚。終始、笑いの絶えないイベントだった

『20世紀少年』は、2008年8月30日(土)より全国東宝系でロードショー
(C)1999, 2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館
(C)2008 映画「20世紀少年」製作委員会