台湾のASUSTek Computerは8月5日、PC用のワイヤレスコントローラー「Eee Stick」を発表した。Wiiの拡張コントローラであるヌンチャクによく似た形状で、モーションセンサーを搭載する。ボタンと手の動きの組み合わせで、3Dゲームなどの操作が可能。Eee PCおよびEee Boxの一部モデルに、同コントローラ対応ゲームと共にバンドルされる予定だ。

Eee Stickは、親指がかかる部分がモードスイッチ(ボタン×4)の「Activation Stick」とジョイスティックの「Navigation Stick」の2つで1セット。プログラマブルなゲームボタンのほか、8ウエイのモーションセンサーとバイブレーション機能を、それぞれ備える。PCとは付属の2.4GHz RFドングルで接続する。電源はAAバッテリ×2で、最長72時間の動作が可能。

上からActivation Stick、Navigation Stick、RFドングル

Eee Stickではゲームボタン以外に、Eee Stickを持った手の動きを操作に反映する3つのモードが用意されている。オブジェクトの3次元的な動きになるのが「3Dモーション・モード」。Eee Stickのあらゆる方向への動きを回転含めて検出する。スポーツやアクションゲーム向けだ。ポインティング・モードは、画面の特定の場所に焦点を当てる。シューティングゲームで狙いを定めるような操作になる。ティルト・モードはEee Stickの動きが前後左右の動きに反映される。レースやフライトゲーム向け。

Eee Stickはカスタマイズ性が高く、ゲームパットやキーパッドなど他のゲーム用周辺機器と組み合わせて「独自のゲームスタイルを編み出せる」という。RFドングルはHIDデバイスであるため、Eee PC/ Eee Boxに限らずUSBポートを備えたPCで幅広く利用できる。また用途についても「ゲームを快適にプレイできるのと同様に、ホームエンターテインメントアプリケーションの操作にも適している」(ASUS)という。ただしキーボード/マウスでの操作を前提にした既存のソフトウエアだけでは、Eee Stickの能力を十分に引き出せない。そのため、まずは専用に開発されたゲームと共に提供し、Eee Stickの本当の利用体験を広めていく。