ニコンイメージングジャパンは、GPSレシーバーとLAN端子を搭載し、マニュアル撮影機能を充実させたコンパクトデジタルカメラのフラッグシップモデル「COOLPIX P6000」を9月より発売する。価格はオープンプライスで、推定市場価格は6万円前後。
撮像素子の有効画素数は1350万画素、35mm判換算28~112mm相当の光学手ブレ補正機能搭載4倍ズームEDレンズ(F2.7-5.9)を備える。
GPSアンテナを内蔵し、撮影地点の位置情報をカメラに記録する機能を持つ。位置情報データは10月上旬公開予定のViewNXのほか、画像共有サイト「my Picturetown」などで閲覧できる。また、カメラに100Base-TX対応LAN端子(RJ-45)を備え、インターネットを経由して「my Picturetown」にアクセスし、画像をアップロードできる。
画像処理エンジンは、「EXPEED」でCOOLPIX独自のRAW形式「NRW」での記録に対応し、JPEGとの同時記録も可能。NRW形式のRAW現像には10月上旬公開予定のViewNXが必要で、同社のデジタル一眼レフシリーズで採用されているNEF形式との互換性もないため、CaptureNX/2での現像には対応しない。カメラ内でのRAW現像も可能で、COOPIXピクチャーコントロールにより仕上がりを設定できる。
また、露出モードは、プログラムオート[P]、シャッター優先オート[S]、絞り優先オート[A]、マニュアル[M]を搭載し、モードダイヤルにはユーザーの任意の設定を2つまで登録できる、ユーザーセッティングモードも備えている。手ブレ補正は、シャッター速度で約3段分で、最大感度ISO6400と最高10コマ連続撮影を行い、最もブレの少ない画像を記録するBSS(ベストショットセレクタ)機能も備える。
アクセサリシューも備え、外部ストロボや外付けファインダー「NH-VF28」の装着にも対応する。また、レンズ根元にはアクセサリーリングを装着可能で、シルバーとグリーンのリングがセットになった「NH-AR1」がオプションで用意される。背面液晶は、約23万画素2.7型広視野角TFT液晶。記録メディアはSDメモリーカード(SDHC対応)で、内蔵メモリ約48MBも備える。バッテリーはリチウムイオンで、約260コマ(CIPA準拠)の撮影が可能。本体サイズは約107(W)×65.5(H)×42(D)mm、質量は約240g(本体のみ)。