米Gartnerは8月5日(英国時間)、2008年度の携帯電話市場の予想を発表した。それによると、今年の携帯電話の出荷台数予測は前年比11%増の12億8000万台。ただし、日本などの一部市場は下降線に入るとの見解を示している。
Gartnerによると、2008年第1四半期(1月-3月期)の携帯電話出荷台数は2億9430万台で、第2四半期(4月-6月)の暫定台数は3億~3億500万台の範囲という。第3四半期は第2四半期を上回ると予想しており、年末商戦が含まれる第4四半期には各社が新製品を投入し、市場は堅調に推移すると見ている。
その結果、2008年の携帯電話出荷台数は前年比11%増で成長、2009年も同10.3%増と、2桁成長を維持する見通した。
だが、成熟市場である西欧州、日本、北米の各市場の伸びにはかげりがみえ、減少も予想されるという。同社では、中国を含むアジア太平洋地域の成長率を前年比17.9%増と予想。今後、携帯電話市場は途上国市場が牽引すると見ている。
Gartnerはまた、モバイル端末の5大トレンドとして、(1)既存ベンダーの淘汰と新規参入者の争い、(2)デバイスメーカーによるサービス事業展開などエコシステムの確立、(3)ユーザーインタフェースへのフォーカス、(4)日常生活のツールとしての携帯電話、(5)端末寿命の長期化に伴うサポートへの対応、を挙げている。