象印マホービンは5日、VE魔法瓶の新モデル「CV-PZ22」(2.2Lタイプ)「CV-PZ30」(3.0Lタイプ)を発表した。発売は9月11日を予定しており、価格はCV-PZ22が2万3,100円で、CV-PZ20が2万4,150円。

省エネ能力をさらにアップしたVE魔法瓶「CV-PZ22」

VE魔法瓶とは、一種の電気ポット。一般の電気ポットでは電気で湯を沸かし沸騰したあとは電気で保温を行う。それに対してVEポットでは電気で湯を沸かすというところまでは同様だが、魔法瓶で使用される真空構造が併用されており、より少ない電力で保温が可能というもの。また、コードを外した状態でも3時間以上湯温90°Cを保つことが可能だ。

新製品のCV-PZ22/30は、同社VEポットの最上位機種となるモデル。他のモデルでは、沸騰を検知するためにポットの底面にヒーターが設置されているが、これはポットの中の湯の温度だけでなく、ヒーター自体の温度の影響も受けてしまう。そこでCV-PZ22/30では、ポット側面の上部にも新たにセンサーを設置。正確な沸騰検知を可能とした。センサーの位置が上部になると、湯量が少ないときには、センサー部分は水面よりも上になってしまうが、そのような場合でも、水蒸気の温度から、正確に沸騰を検知し、極力、無駄な電力を使わないようになっている。

また、室内が暗くなると自動的にヒーターがオフになる「光省エネモード」、2時間以上操作されない場合に自動的にヒーターをオフにする「省エネモード」の2つの省エネモードを装備。これらにより、消費電力量は2.2Lタイプの場合、1日0.52kWh、年間でも191kWhにまで、3.0Lタイプでも1日あたり0.64kWh、年間234kWhにまで抑えられた。

また、省エネ性能だけでなく、コードを外した状態でも力を入れずに湯を注ぐことが可能な「電動給湯」(アルカリ単3電池×2使用。1日に0.8L注いで、約1年の電池寿命)や、コーヒーのペーパードリップに便利な「カフェドリップ給湯」(コーヒーのドリップに適した少量ずつの給湯を行うモード)など、普及クラスの電気ポットとは違った便利な機能も採用している。