東芝ホームアプライアンスは5日、ドラム型洗濯乾燥機の新モデル「TW-5000VF」「TW-4000VF」を発表した(洗濯容量9kg/乾燥容量6kg)。発売は、TW-5000VFが9月上旬、TW-4000VFが10月上旬。価格はオープンで、推定市場価格はTW-5000VFが31万円前後、TW-4000VFが28万円前後。
両製品は、電力と水の消費を大幅に抑えるドラム型洗濯乾燥機。一般的な洗濯乾燥機ではヒーターを使用している部分を、ヒートポンプにすることで電力と水の消費を大幅に抑えるというものだ。洗濯乾燥機内の洗濯物の水分が蒸発し、湿気を帯びている空気を水道水で冷やして水分を回収することにより、室内の湿度が上がらない仕組みになっている。
一般的なドラム型洗濯機で、6kgの衣類を洗濯~乾燥した場合、3000Wh弱の電力を消費する。それに対して、ヒートポンプを採用した初代モデルTW-2500VCでは、1600Whの消費電力となっていた。昨年発売されたヒートポンプ2代目のTW-3000VEでは、さらに低消費電力化が進み、消費電力は1100Wh。そして、今回のTW-5000VF/4000VFでは、ついに1000Whを霧、980Whという低消費電力を実現した。これにより、ランニングコストは、縦型の洗濯機で洗濯~脱水を行った場合よりも低くなり、1回の洗濯~乾燥で約50円しかかからなくなったという。
ここまでの低消費電力を実現しているのが「PMV」(Power Motor Valve)を呼ばれる機構の最適化。ヒートポンプは、コンプレッサーに接続された加熱器と除湿のための冷却機が接続されており、この冷却機側へ流れる冷媒の量と加熱側と冷却側との圧力の差をコントロールするためのバルブがPMVである。この制御の最適化により、コンプレッサーの回転数を上げなくても、必要な乾燥効率を得ることができるようになったという。また、低騒音化もさらに追求し、従来からのS-DDモーターとツイン振動センサーによる回転制御に加え、ドアパッキン部分に新開発の振動吸収べローズを採用。TW-3000VEに比べて約20%振動が抑えられている。
なお、TW-5000VFは、エアコン機能を搭載したモデルで、脱衣所(2畳程度を想定)を快適な温度に設定することが可能だ。また、新しく「強」モードも搭載されており、標準モードに比べて約3℃、温度を上下させることが可能だ。