独立行政法人 産業総合研究所は、広域大気中濃度分布や暴露人口分布を予測可能とするソフト「ADMER Ver.2.5」の無償配布を行った。対応OSは、Windows 2000(SP2) / XP / Vista。
「ADMER Ver.2.5」は、 化学物質の大気中の濃度を排出量と気象条件から計算するソフトウェアで化学物質の排出量データと気象条件などを入力することでどのような発生源からどのようなリスクが発生するかを測定できる。
今回のバージョンアップでは、Google Earthでも読み込み可能なKMZ形式での出力機能が実装され、Google Earth上で実際の分布を表示させることが可能となった。また、 並列計算処理を導入し、化学物質の大気への拡散計算が高速化され、Ver.2.0との比較において3倍の高速が図られた。
その他、アメダスデータやグリッド排出量などのデータソースのダウンロード機能が付加されるなど、計算の基にするデータの取り込みも容易になった。