Lenovoは米国時間の8月4日、同社初のネットブックPC「IdeaPad S10」を発表した。HDD搭載で399USドルからという低価格を実現しながら、LEDバックライト採用で消費電力を抑えるなどバランスのとれたシステムになっている。発売は10月初旬を予定している。
本体サイズは厚みが約1インチ(2.54センチ)で、重さが2ポンド(907グラム)強。スリムだが、本体底面やパームレストなどユーザーが直接触れる部分が熱くなりすぎないデザインになっているという。LEDバックライトのカラー液晶は対角10.2インチ、キーボードはフルサイズの85%の大きさにまとめられている。プロセッサにはIntel Atomを採用。無線LAN機能、Express Cardスロット、USBポート×2、4-in-1のマルチカードリーダー、Webカメラなどを装備する。本体カラーはクラシックホワイト、ボールドブラック、ルビーレッドだ。
製品ラインナップは2モデル。1つはメモリ512MB/ HDD80GB、上位モデルはメモリ1GB/ HDD160GBになる。OSはWindows XP。トラブル時にボタン1つで工場出荷時の状態に戻せる「OneKey Rescue System」に対応する。
「今日のコンシューマは、コンパクトなフォームファクタと手頃な価格でベーシックなコンピューティングを十分にこなせる製品を求めており、その要望に応えられるようにLenovoはIdeaPadネットブックをデザインした」とコンシューマビジネスグループのシニアバイスプレジデントであるLiu Jun氏。
ネットブックの草分けとなったASUSがEee PCのラインナップを拡充し、MSIやCanonicalなどが参入する一方で、Hewlett-Packardが「HP 2133 Mini-Note PC」を発売、Dellも製品開発を進めるなど、ミニノート/ ネットブック人気は業界全体を巻き込んだ動きになっている。米IDCは、ネットブックに対する世界的な需要増から、2007年に43万台だった超低価格ノートブックPCの出荷台数が2012年には920万台に拡大すると予測している。