トヨタ自動車は、人の活動をサポートする「トヨタ・パートナーロボット」の1つとして立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボット「Winglet(ウイングレット)」を開発したと発表した。ボディ上部に備えたステアリングユニットの違いによって、Type S、Type M、Type Lの3モデルに分けられる。なお、いずれも実用化に向けたトライアルによる商品価値の向上を目指すものであり、このままでの製品化の予定はないとされている。
「Winglet」は、センサーで姿勢を検出しながら安定した状態を作り、電動の二輪で移動するパーソナル移動支援ロボット。同様の形状を持つものとしては「ジンジャー」のコードネームを持つ「セグウェイ」があるが、同社はセグウェイとの関連はないとしている。また、セグウェイにはない特徴として、前進後退だけでなく、旋回操作をも体重移動で行えるため、両手が自由な状態でのスポーティな走行までが可能になるという。最高速度は6km、航続距離は5~10km、充電時間は1時間としている。
Wingletは、2008年秋から愛知県常滑市の中部国際空港セントレア、愛知県蒲郡市の複合型マリンリゾート施設ラグーナ蒲郡で移動手段としての実用性の検証を行うほか、2009年には神奈川県横浜市のオートモール型複合型商業施設トレッサ横浜で人混みなどでの使用性や他者に与える心理的な影響を検証する予定としている。