米T-Mobile USAは7月29日(現地時間)、「T-Mobile Sidekick」の発売を発表した。Gekkoというコードネームで開発されていた端末で、Sidekickを開発するDangerがMicrosoftに買収され、Microsoft Premium Mobile Experiences (PMX)グループに組み込まれてから初の新製品となる。
画面を回転させるとQWERTYキーボードが現れるSidekick独特のスイベルデザインは変わらない。本体サイズは4.7×2.3×0.7インチで重量が4.5オンス。5.2×2.4×0.7インチで5.8オンスの「Sidekick LX」よりも少しだけ小型・軽量になった。ディスプレイは対角2.6インチ、解像度は400×240ピクセル (WQVGA)だ。新たにBluetoothを装備し、A2DP対応のステレオヘッドセットの利用やBluetooth経由のファイル転送などが可能になった。またmicroSDスロットを備える。対応ネットワークはGSM 850/900/1800/1900MHz: GPRS/ EDGE。
主な機能は、音声通話、Webブラウジング、電子メール、インスタントメッセージ(IM)/マルチメディアメッセージと従来から変わらないが、それぞれの機能が強化された。Sidekickは常時接続の利点を活かして電子メールのプッシュ配信に対応し、パソコンと同じようにIMを利用できた。この特徴をさらに進化させて電子メールのメッセージやアドレスブックを通じて、友だちのIMでの状態を確認できるようにした。Sidekickを利用しながら、常に友達がチャット可能であるかを意識できる。Webページの閲覧は、PC同様のフルサイズ・レイアウトとSidekickのスクリーンサイズのレイアウトの2つを使い分けられ、Mini Pageというサムネイル化でWebページ全体を見渡せる機能が用意されている。内蔵カメラ(200万画素)は動画撮影に対応し、電子メール、ピクチャーメッセージング、Bluetooth経由のファイル転送などを通じて動画を共有できる。
色はブラックとメタリックグリーン。T-MobileがSkinItと提携してSidekick本体全体を覆うシェルをカスタムメイドできるサービスを用意しており、同サービスを利用すれば写真やイラスト、ロゴなどを使った世界に一つだけのSidekickに変えられる。
T-Mobile USAでの価格は299.99ドルで、7月30日時点で各種リベートを利用すると149.99ドルになる。