米Appleのオンラインサービス「MobileMe」のメールサービス復旧作業が終了し、全てのメンバーが正常にメールアカウントにアクセスできるようになった。MobileMeの稼働状況を報告するMobileMeステータスの7月29日(米国時間)のアップデートで復旧完了宣言が行われている。
7月18日に発生したサーバトラブルにより、約1%のMobileMeメンバーがメールアカウントにアクセスできなくなる不具合に見舞われていたが、問題発生中に送受信されたメッセージを含む復旧作業の完了で、過去のメッセージへの正常なアクセスが可能になったという。これにより「MobileMeのメール問題の大部分が解決された」としている。しかしAppleサポートのユーザーディスカッションページをのぞいてみると、30日の時点でも一部のユーザーが過去のメッセージにアクセスできないというトラブルを訴えている。このようなメールサービス関連の問題が解消されないユーザーへの対応策として、Appleは専門のサポートスタッフが問い合わせに応じるMobileMeメール専用のチャットサービス(英語のみ)を新たに用意した。
なお最新のステータス・アップデートでは、米国時間の7月28日に見つかった同期機能のバグについても報告している。これはコンタクトやカレンダーのデータをワイアレス経由で同期した際に一部データがiPhoneまたはiPod touchから消えるトラブルを引き起こす。パソコンやMobileMeサーバには正常に反映されるため情報が消えてしまう心配はないが、全てのデバイス間での正確な情報の同期にならない。同社は同日午後にバグを修正し、すでに大部分のMobileMeユーザーが正常な同期を行えるようになった。引き続きiPhone/ iPod touchで同期トラブルが見られる場合は、iPhone/ iPod touchの電源を入れ直した後でコンタクトとカレンダの同期を一度オフにしてから、再度オンにすると問題が解決されるそうだ。Appleのサポートページにデータ同期をリセットするための詳しいステップが掲載されている。