エムエスアイコンピュータージャパンは27日、名古屋大須のボイドコーヒーにて「お客様大感謝祭」を開催した。先月のイベントに続く今年2回目の大須イベントで、同社製ノートブックPCを中心に製品展示やデモンストレーションが行われた。

ノートブックPCの製品展示は、ビジネス・プロフェッショナル向けとされるPXシリーズ、PRシリーズ、そしてゲーミングノートのGXシリーズなどに加え、人気のWind Notebook、そしてOEM製品としてMCJのノートブック2モデルなど。デモ機は3Dベンチマークソフトを実行していたり、HDビデオ映像を映していたりと、高い負荷でも軽快に動作する様子が確認できた。これらに加え、同社のマザーボードやグラフィックスカード、ベアボーンPCなども展示。最新チップセットやGPUで構成されたPCに自由に触れることができる内容だ。

先日ノートブック新製品発表会も開催されているが、同社発売予定のノートブックPCがずらり。その上にはマザーボードやグラフィックスカード新製品も

Wind Notebookもカラバリやデコレーションモデルなどを展示。9月頃にはこうしたバリエーション展開も可能になる、とのこと

秋葉原会場でも話題だったレザーモデルのWind Notebook

Radeon HD 4870を搭載したデモ機。その横にはGeForce GTX 280搭載デモ機やWind PCデモ機など

まもなく発売!? なIntel G45チップセットのデモ機。起動中のGPU-Zでは統合GPUのスペックにDirectX 10/SM4.0対応という表記が

MSIのノートブックPCでは、Turboボタンを搭載しており、ノートブックPCでゲームを楽しみたいといったニーズにマッチする。今年のモデルに関してはEcoボタンを加えたと言う。Ecoボタン有効時には細かな省電力制御を行い電力消費を抑える。特徴的な点として、USB2.0やIEEE1394などのインタフェースが使われていない場合、その回路への電源供給をストップするとされているところが挙げられる。Ecoボタンは展示機でもキーボード上部に搭載を確認できた。TurboボタンとEcoボタンの併用も可能とのこと。こうした点がプレゼンテーションで紹介された。

ゲーミングモデルのGX720とGX620

キーボード上部のスペースにTurboボタンとEcoボタンを装備

プロフェッショナルモデルにもTurboボタンとEcoボタンが装備されている

25日にノートブックPC新製品と製品展開に関する発表会が開催されたとおり、MSIは従来どおりのSI経由でのノートブックPC販売に加え、自社ブランドでの展開も開始する。プレゼンテーション内ではコンシューマ寄りの5機種、EX300、EX310、PR210、GX400、GT735が紹介された。なお、やや複雑に感じる英数5桁の命名規則に関しても説明があり、英数の頭はPがプロフェッショナル、Gはゲーミング、Eはエンターテインメント向けモデル。次の英数は、Rが内蔵GPU、Xが外部GPU、Tは外部GPUのなかでも最上位のGPUを搭載しているとのこと。3桁の数値は、百の桁が液晶サイズを、十と一の位は搭載するCPUなどを示すという。GX400であれば、ゲーミング向けで外部GPU搭載、14インチワイド液晶でIntel CPUを搭載するといった具合だ。

3回開催されたプレゼンテーションではノートブックPCラインアップから5モデルをピックアップして特徴を解説。品薄のWind Notebookに関しては今週にも再入荷とのこと

少し秋葉原とは違うことを……という名古屋スペシャルとして、17時からのプレゼンテーションの最後ではWind Notebookを分解、内部が公開された。レビューなどでは写真掲載もあるが、実際の内部を生で見れる機会はこうしたイベントならでは。MSI石岡氏の解説によれば、Wind Notebookは底面が一枚になっており分解自体は簡単であるものの、ノートブック向けチップセットの仕様によりメモリのバリデーションがデスクトップと比べかなり限定されているとのこと。さらにメモリモジュール上のチップ数制限などの要因から、ユーザー自身が購入したメモリが動かない等のトラブル防止のため、店頭もしくはエムエスアイコンピュータージャパンが代行するかたちでのメモリ増設サービスを行うこととした、という旨の説明があった。

Wind Notebookの内部を公開。報道や購入者などでしか内部を見れる機会は少なく、食い入るように見つめていた方も

内部のクローズアップ。この構造をチェックしたうえで購入後の改造(※自己責任)を検討するのも良いかも

また、会場では小中学生を対象とした夏休み自作教室が開催された。秋葉原会場では来客者のほとんどが自作通の大人、という事情もあるようだが参加者がゼロだったとのこと。大須会場では2組の参加者が来店し、MSIが用意したPCパーツ一式をMSIスタッフの解説とともに組立てていった。

写真は1組目のご家族。お父さんは秋葉原でのイベント記事を見て大須会場にご参加されたとのこと

直樹君(小6)はなかなかPCに詳しく、石岡氏も舌を巻くほど。とくにつまずくこともなく完成し、動作を確認。自分で作ったPCをバックにピース