シャープは29日、Ag+イオンコートタテ型洗濯乾燥機の新製品、「ES-TG820」を発表した。発売は8月25日で、価格はオープン。市場価格は12万円前後と予想される。

乾燥時のシワを防ぎ、洗濯/乾燥時間の短縮を実現した「ES-TG820」

同製品は、洗濯容量8kg、乾燥容量4.5kgの縦型洗濯乾燥機。縦型の洗濯乾燥機でありながら、乾燥シワの低減が大きなポイントとなっている製品だ。乾燥シワの低減は、穴ナシ槽と、大風量乾燥ファン、新型パルセーターの組み合わせによって実現している。

通常の縦型洗濯機では、洗濯槽が2重で内側の脱水槽の壁に穴が開いており、外側の水槽に水がためられ、脱水時には脱水槽の穴から排水する。しかしES-TG820は、内側の脱水槽にしか水はためず、脱水時には脱水槽の上下から排水する。水槽と脱水槽の隙間に水が入らないため、カビの付着が防げるとともに、水、洗剤、電気代など、ランニングコストの削減が可能となる。また、乾燥時には、脱水槽の穴から、温風が逃げ出さないため、槽の中の温度を短時間で上昇させることが可能だ。これに加えて、新しく開発された大型のパルセーター「フライパル」と大風量ファンにより、槽内で温風を巻き上げ衣類を包み込むような循環を作ることで、衣類のシワを抑えるという。

これにより、乾燥にかかる時間も、従来の250分から190に短縮された(4.5kgの場合)。また、新型パルセーターにより、洗濯やすすぎの効率もアップ。8kgの衣類を洗濯するのに必要なに必要な時間は36分となっており、8kgクラスの洗濯乾燥機としては業界トップを実現している。