ペンタックス(HOYA)は、8種類のシーン判別モードを搭載するスタンダードクラスのデジタルカメラ「オプティオ M60 (Optio M60)」と、有効1010万画素のエントリーモデル「オプティオ E60(PENTAX Optio E60)」を発売する。発売日はM60が8月22日、E60が8月7日。価格はオープンだが、推定市場価格はM60が2万円半ば、E60が2万円前後の見込み。
「オプティオ M60」は、小型・軽量ボディにシーン判別機能や顔認識機能、光学5倍ズームレンズを搭載したスタンダードクラスのデジタルカメラ。ペンタックスの「オプティオM」シリーズの最新モデルにあたる。
カメラを被写体に向けるだけで適した撮影モードを自動で選択するシーン判別機能「オートピクチャー」モードを強化し、従来の「風景」「ポートレート」「夜景」「夜景ポートレート」「標準」「花」「スポーツ」に、「キャンドルライト」を追加した。さらにM50のシーン判別機能は、シャッターボタン半押しで起動したが、M60では電源を入れた時点から起動するように変更された。また、カメラと被写体の距離を判別し、自動でピント範囲を切り替えて最短10cmまでの近接撮影が可能なオートマクロ機能も備える。
顔認識機能では最大32人までの顔を検出し、笑顔を判別して自動的に撮影する「スマイルキャッチ」や、撮影した瞬間のまばたき(目つぶり)をカメラが教えてくれる「まばたき検出」などの応用機能を備える。ブレに関しては、光学式手ブレ補正は搭載しないが、被写体の明るさに応じて最高感度ISO 6400の高感度まで自動的に感度が変化し、速いシャッタースピードで撮影ができる「Digital SR」モードを搭載する。
撮像素子は有効800万画素から1000万画素に強化。焦点距離6.3~31.5mm(35mm判換算:36~180mm相当)の光学5倍ズームレンズと、23万ドット2.5型液晶モニターを搭載する。本体外装にアルミ合金を採用し、ボディカラーに合わせたデザインを採用している。カラーはシルバー、ブルー、ライトピンクの3色。シルバーモデルはレンズにブラックのリングを、ブルーとライトピンクには同色リングを採用した。サイズは、95(W)×55(H)×23.5(D)mm、重量は110g(本体のみ)。
「オプティオ E60」は、わかりやすい操作性と単3形乾電池が使用できるエントリークラスのデジタルカメラ。エントリークラスながら有効1010万画素CCDを搭載する。3倍光学ズームレンズは、広角側を重視。焦点距離は、35mm判換算で32~96mm(従来モデルは37.5~112.5mm相当)。
シーン判別機能「オートピクチャー」モードを搭載し、撮影モードは、従来の「風景」「ポートレート」「夜景」「標準」に、「夜景ポートレート」「花」「スポーツ」が追加された。また、オートマクロ機能も新たに備える。顔認識は、顔検出した人物を中心にトリミングして、自動的にバストアップの構図で撮影できる「ベストフレーミングモード」など、顔認識技術を応用した新機能も搭載している。
被写体の明るさに応じた感度と速いシャッタースピードを自動的に設定するぶれ防止機能「Digital SR」を搭載。最高感度をISO 1600からISO 6400に引き上げた。光学式手ブレ補正は搭載しない。
液晶モニターは約11万画素2.4型。内蔵メモリーを約6.3MB搭載し、記録メディアはSD/SDHC対応。電源は単3形電池2本、撮影可能枚数はアルカリ電池で約200枚(CIPA規格)。サイズは98(W)×59(H)×25(D)mm、130g(本体のみ)。ボディカラーはシルバーのみ。