NECアクセステクニカは28日、無線LANのUSBスティック子機「AtermWL300NU-G」と、PCカードタイプのワイヤレスカード子機「AtermWL300NC-G」を発表した。予想実売価格はともに1万円前後。AtermWL300NU-Gが8月下旬、AtermWL300NC-Gは10月上旬出荷開始予定。
AtermWL300NU-GとAtermWL300NC-Gは、IEEE802.11b/g/n Draft 2.0に対応した無線LAN子機。無線LAN高速化技術を盛り込んだ先端規格IEEE802.11nにより、複数の無線部から2つのデータストリームを1つのチャネル上で空間多重する「MIMO」で伝送速度を倍速化。さらに、デュアルチャネルモード対応の無線LANアクセスポイント(親機)との通信では、理論値で最大300Mbps、実効スループットでも有線接続にせまるハイスピードを実現する。
IEEE802.11nでは、少なくともストリーム数分の送信部/受信部が必要。AtermWL300NU-GとAtermWL300NC-Gでは、「送信1×受信2」の無線機構成により、安定した距離特製を実現する。また、強力な暗号化方式WPA-PSK(AES)をはじめ、WPS-PSK(TKIP)、WEPに対応し、安全性の高いセキュリティを確保している。
また、Atermシリーズの「らくらく無線スタート」に対応。対応規格に応じた適切なSSIDへの自動接続が可能だ。同日発表されたアンテナ内蔵ブロードバンドルーター「AtermWR8100N」とのセットでも発売される。
11n Draft2.0準拠USBスティック子機「AtermWL300NU-G」
AtermWL300NU-Gの本体サイズは54(W)×121(D)×12(H)mm。対応OSはWindows Vista(SP1含む)/XP(SP1~SP3含む)/2000 Professional(SP1~SP4含む)。USBフレキシブルケーブルが付属する。
11n Draft2.0準拠ワイヤレスカード子機「AtermWL300NC-G」
AtermWL300NC-Gは、CardBus規格に準拠した、PCカード TypeIIスロットに装着できるワイヤレスカード。本体サイズは54(W)×121(D)×12(H)mm。対応OSはWindows Vista(SP1含む)/XP(SP1~SP3含む)/2000 Professional(SP1~SP4含む)。
(井上達矢 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)