エムエスアイコンピュータージャパンは25日、都内で記者発表会を開催し、Intel Centorino 2やAMD Pumaといった最新プラットフォームを採用した新型ノートパソコンを一斉発表した。モバイルからハイエンドまで幅広いラインナップが揃えられており、発表会では日本国内のノートパソコン市場に本格参入する意気込みも語られている。
発表された新製品は、13.3型モバイルの「EX300」「EX310」、12.1型モバイルの「PX210」、14型モバイルゲーミングの「GX400」、17型パフォーマンスハイエンドの「GT735」の計5機種。
13.3型モバイル「EX300」「EX310」
EX300は、Intel Centrino 2プラットフォームを採用した13.3型モバイルノート。同社の従来製品比で12型モバイルと同等という小型サイズを実現しながら、グラフィックスに外付けGPUを搭載するなど高性能を備える。8月下旬から9月上旬に発売予定で、価格は17万円台になる見込みだ。
ディスプレイは光沢タイプで、解像度はWXGA(1280×800ドット)。CPUはIntel Core 2 Duo P8400(2.26GHz)、GPUはATI Mobility Radeon HD 3450 256MB、チップセットはIntel PM45 Express+ICH9M、メモリは4GB(2GB×2)、HDDは250GB、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、無線LANはIEEE 802.11a/g/n対応、OSはWindows Vista Home Premium。
EX310は、EX300のAMD PUMAプラットフォーム版といった仕様の13.3型モバイルノート。同じく8月下旬から9月上旬に発売予定で、こちらは価格が16万円台になる見込み。
CPUはAMD Turion ZM-80(2.1GHz)、チップセットはATI RX781+SB700、HDDは320GB、無線LANはIEEE 802.11b/g対応で、ほか主な仕様は筐体デザインも含めEX300とほぼ同様。
12.1型モバイル「PR211」
PR211は、PUMAプラットフォームを採用した12.1型モバイルノート。8月上旬に発売予定で、価格は15万円台になる見込みだ。
ディスプレイは光沢タイプで、解像度はWXGA(1280×800ドット)。CPUはTurion X2 Ultra、チップセットはAMD M780G+SB700、グラフィックスはチップセット内蔵、メモリは4GB(2GB×2)、HDDは250GB、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、無線LANはIEEE 802.11b/g対応、OSはWindows Vista Home Premium。
本体サイズは303(W)×231.5(D)×16.5~29.5mm(H)、重量は1.8kg(バッテリ含まず)。
14型モバイルゲーミング「GX400」
GX400は、Centrino 2プラットフォームを採用した14型モバイルゲーミングノート。8月下旬から9月上旬に発売予定で、価格は16万円台になる見込み。
ディスプレイは光沢タイプで、解像度はWXGA(1280×800ドット)。CPUはIntel Core 2 Duo P8400(2.26GHz)、GPUはNVIDIA GeForce 9600M GS、チップセットはIntel PM45 Express+ICH9M、メモリは4GB(2GB×2)、HDDは250GB、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、無線LANはIEEE 802.11a/g/n対応、OSはWindows Vista Home Premium。
ボタンひと押しでオーバークロックできる「Turboボタン」と、同ダウンクロックで消費電力を抑える「Ecoボタン」の2種類の独自機能を搭載している。オリジナルゲーミングマウスや持ち運び用バッグといった専用アイテムの付属も特徴だ。
17型パフォーマンスハイエンド「GT735」
GT735は、GPUに高性能なATI Mobility Radeon HD 3850を搭載した17型ハイエンドゲーミングノート。8月下旬に発売予定で、価格は21万円台になる見込み。
ディスプレイは光沢タイプで、解像度はWUXGA(1920×1200ドット)。CPUはTurion X2 Ultra、GPUはATI Mobility Radeon HD 3850 512MB、チップセットはAMD M770+SB700、メモリは4GB(2GB×2)、HDDは250GB、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、無線LANはIEEE 802.11b/g/n対応、OSはWindows Vista Home Premium。
「Turboボタン」や「Ecoボタン」などの機能をタッチセンサーで搭載する。4.1ch対応のスピーカー/ウーファーも内蔵。本体サイズは395(W)×278(D)×26.5~35mm(H)、重量は3.2kg(バッテリ含まず)。
大人気のあのミニノートにも新たな動きが!?
発売以来、店頭での品切れが相次ぐ人気ミニノート「MSI Wind Notebook U100」でも、新たな動きが紹介された。台湾のMSI本社から製品紹介のため来日した同社Section Manager, NB(NoteBook) APAC Sales Dept, NB Channnel SalesのGrant Huang氏が、製品ロードマップを公開。U100の廉価版という位置付けのWind Notebook U90の計画が明らかにされた。またU100では、カラーバリエーションの追加が行われる予定もあるという。品薄については、随時出荷を行っているとされるほか、季節が秋になる頃には十分に安定した供給ができるようになると言及されていた。
ちなみに、既に海外市場では数多くのノート製品を展開するMSIだけに、当日の発表会場では今回発表された以外にも複数の新型ノートパソコンが展示・紹介されていた。同じく台湾本社から来日した同社Director, NB DivisionのEric Kuo氏は「日本市場へ新製品の投入ができたことを喜ばしく思う。我々はユーザーの期待に応えたい。今後も様々な特徴ある製品を投入して行きたい」とコメントしており、さらなるラインナップの拡充にも期待が持てる。