13日より、全国各会場にて「SLAM DUNK 20000 PROJECT」がスタートしている。このイベントは井上雄彦氏のバスケットボールマンガ『SLAM DUNK』のアニメ化15周年を記念したもので、作中で主人公の桜木花道が行う2万本シュートのエピソードにちなみ、全国の会場でファンが2万本を目指してシュートを積み重ねていくという趣向。
原作は単行本が1億部を突破するほどの人気作だが、1993年10月から1996年3月まで全国テレビ朝日系にて放送されたアニメ版も、放送当時の最高視聴率が21.4%、平均視聴率も15.3%を記録するという、こちらも人気作のアニメ化にふさわしい記録を残している。
17日には都内スタジオにアニメ版のメインキャスト6名が揃い、それぞれシュートを披露。シュートカウントナンバーが記載された認定カードを手に、15年目の心境を語った。
草尾毅(桜木花道役)
放送終了からこんなに時間が経っても、まだまだこうやってみなさんにお集まりいただけたりするのが本当にうれしいですね。気持ち的には、あとほんのちょっとだけ映像化されていない部分もぜひ映像化していただきたいです。世代がひと回りして、いま10代ぐらいの初めて読んだ方々が、あらためて新しい作品として『SLAM
DUNK』をとらえてくださっているのはとてもうれしく思います。まだまだこれから続くといいなと思ってます。
トップバッターということで緊張の面持ちの草尾。左手はそえるだけ…… |
桜木花道役の草尾毅。ほかの参加作に『ドラゴンボールZ』のトランクス役、『ケロロ軍曹』のドロロ兵長役など |
梁田清之(赤木剛憲役)
まだ自分のなかでは現在進行形な『SLAM DUNK』なんで、原作を読んで「もうちょっとこれから先が見たいよ」「最後まで行こうよ」っていう気持ちはあります。本当に15年経ってもまだ新鮮に見られるアニメって少ないんじゃないかな。この作品のすばらしさはほかに類を見ない、自分のやったなかでもかなり数少ない作品だと思います。みなさんに見ていただいて、感動していただくことが一番の望みです。
梁田はゴリを彷彿とさせるパワフルなシュート! ちなみに会場ではダンク禁止なのでご注意を |
赤木剛憲役の梁田清之。ほかの参加作に『新ゲッターロボ』の武蔵坊弁慶役、『炎神戦隊ゴーオンジャー』のヨゴシュタイン役など |
緑川光(流川楓役)
バスケットにはそれまで興味がなかったんですけど『SLAM DUNK』で一気にその世界にのめり込んで、その延長上でNBAも見るようになりました。トータルで本当に愛して、一生懸命うまくやれたらなという思いでがんばってきた作品なので、だいぶ世代は変わりましたけど、このチャンスに見ていただきたいです。やっぱり原作の最後までやれていないので、この機会がその布石になったらうれしいなと思います。
流川を演じただけあって華麗なシュートフォームの緑川 |
流川楓役の緑川光。ほかの参加作に『新機動戦記ガンダムW』のヒイロ・ユイ役、『テイルズオブデスティニー』のリオン・マグナス役など |
置鮎龍太郎(三井寿役)
当時出演者のなかでもかなり新人な立場にいましたので、3年生というポジションは結構なプレッシャーでした。作品を知ってる方なら誰でも知っている「バスケがしたいです」というセリフは言わせてもらっていたんだな、というのを最近になってあらためて実感することが多く、いろんな人から「三井ですよね!」という話をされるので、本当にありがたい出会いだったんだなと、いまでも思っております。
3ポイントシューター、三井を演じた置鮎はスタジオの端からロングシュート! |
三井寿役の置鮎龍太郎。ほかの参加作に『地獄先生ぬ~べ~』の鵺野鳴介役、『テニスの王子様』の手塚国光役など |
塩屋翼(宮城リョータ役)
当時は動物の役が多くて、この宮城リョータという役をいただいてスタジオに入ったときに「みんないい声だな」と愕然として、自分もいい声になりたいなと思ったりしました。すばらしい作品でぜひ私が死ぬ前に(笑)、まだ録り切れていないところをやっていただきたいなと思っています。
塩屋はリョータが得意とするレイアップシュートを再現 |
宮城リョータ役の塩屋翼。ほかの参加作に『伝説巨神イデオン』のユウキ・コスモ役、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』のバンブル役など |
田中秀幸(木暮公延役・ナレーション)
ここのところ続けて現場の30代のディレクターさんに「小暮君やってください」「『SLAM DUNK』を見て育ったんです」って言われて、本当にこの作品の影響力をあらためて感じています。本当に10年以上経って、いまだにみなさんに支持していただいていることに感謝します。昔見た方も、初めてこれから見ようという方も本当に楽しめる作品だと思います。
小暮と同じくメガネが似合う田中。小暮らしい堅実なシュート |
木暮公延役とナレーションを務めた田中秀幸。ほかの参加作に『キン肉マン』のテリーマン役、『メタルギアソリッド』のオタコン役など |
200番台のカードを手に湘北メンバーが記念撮影。再びこのメンバーで未映像化のエピソードがアフレコされる日は来るのか!? |
『SLAM DUNK』のアニメ化15周年を記念したもうひとつの大きなニュースはDVD-BOX「SLAM DUNK DVD-Collection」の発売。2003年にもDVD-BOXは発売されていたが、今回のボックスは前回よりも大幅な値下げがなされ、よりコンパクトなサイズで登場。初回限定生産なので、前回買い逃した人はこのチャンスを活用してみてはいかがだろうか。また、東映ビデオオンラインショップでは「オフィシャル レプリカユニフォーム」も期間限定で発売される。詳しくは公式サイトにて。
お値打ち価格で登場する「SLAM DUNK DVD-Collection VOL.1」。特典として特製ミニユニフォーム「湘北・白『10』桜木花道バージョン」も付属 |
「SLAM DUNK DVD-Collection」(初回限定生産・全3巻)
発売元: 東映アニメーション・東映ビデオ
販売元: 東映
「SLAM DUNK DVD-Collection VOL.1」(5枚組・30話収録)
2008年8月8日発売予定
予価15,750円
「SLAM DUNK DVD-Collection VOL.2」(6枚組・36話収録)
2008年9月21日発売予定
予価18,900円
「SLAM DUNK DVD-Collection VOL.3」(6枚組・35話収録)
2008年10月21日発売予定
予価18,900円
「SLAM DUNK 20000 PROJECT」は、夏休みから秋口にかけて全国各地にて順次開催予定。スケジュールはこちらを参照してもらいたい。日本プロバスケットボールリーグ「bjリーグ」ともコラボレーションし、各会場にはプロ選手も駆けつける。シュートの合計数が目標を超えた場合でも、開催予定会場では引き続きイベントは行われるので、ファンはぜひ2万分の1のプレイヤーとして参加してみてほしい。
2万本シュートの参加者には記念の認定カードをプレゼント。ファンは要チェックや! |
裏面にはシュートカウントナンバーをプリント。こちらの「00001」番は第1号のシュートを決めた原作者の井上雄彦氏のもの |
(c)井上雄彦・アイティープランニング・東映アニメーション |