25日より新潟県の苗場スキー場にて開催されている『FUJI ROCK FESTIVAL'08』のグリーンステージに、日本の人気ロックバンド「くるり」など、多数のアーティストが登場、オーディエンスを魅了した。

湿気が多く蒸し暑かったが、そんなことはライブが始まれば気にならない
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曇り空のなか、フェス最大規模を誇るグリーンステージに登場したくるりは、『ワンダーフォーゲル』、『ばらの花』、『東京』など代表曲を中心に約1時間演奏を披露した。岸田繁(ボーカル、ギター)はステージから「3年振りのフジロックです。後で会場で会ったらタスポを忘れたので、タバコを1本ください」と観客に笑顔で話しかけた。「また来て!」と大声で呼びかけた観客に対して岸田は、「いつでも出たいです。でも、新宿の大久保あたりをウロウロしているので、いつでも会えますよ」と答えるなど、MCでも観客を楽しませた。

くるりは、25日のグリーンステージに登場した唯一の日本人アーティスト

くるりに続いて、「TRAVIS」が登場すると、フェス会場はあいにくの雨模様。強い雨にも関わらず演奏に聴き入る日本のファンにTRAVISのフラン・ヒーリィ(ボーカル、ギター)は「大丈夫?」と英語で優しくステージから呼びかけた。

TRAVISのボーカル、フラン・ヒーリィ

その後も、「BLOC PARTY」、「KASABIAN」など海外の大物アーティストたちが続々とグリーンステージに登場し、フェスの初日を盛り上げ、ヘッドライナーの「My Bloody Valentine」の登場まで、多くの観客を魅了し続けた。

BLOC PARTYは激しいリズムの楽曲中心のステージ構成で、雨の中でもファンを躍らせた

フジロック初登場となるKASABIANは新曲を2曲初披露

主催者による公式発表によると、前夜祭が行われた24日の入場者数は15,000人、開幕の今日になってさらに34,000人が会場入りしたという。キャンプサイトには定員ギリギリの14,000人がテントを張っており、苗場の熱気は増すばかりだ。

撮影:石井健